鼻曲り[語句情報] » 鼻曲り

「鼻曲り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鼻曲りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一つの出来事」より 著者:宮本百合子
方面の観察のみを強調して行けば、もちろん日常の生活にも狡猾で利己主義で、いわゆる鼻曲りであるという結論に導かれるかも知れない。 けれども、それだけでは公正に、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
かにも江戸前な釣りなんでございます。……尺を越えますと寒風ともうし、八寸以上のを鼻曲り、七八寸を三歳鱚。五六寸を二歳鱚。当歳鱚は腹が白うございまして、二歳は薄黄....
食道楽」より 著者:村井弦斎
不味《まず》いといいますけれども羽村《はむら》の堰《せき》から上《かみ》になると鼻曲り鮎と申して味もなかなか好くなります。酒匂川の鮎も本流よりは河内川《こうちが....
三国志」より 著者:吉川英治
豈、聡明智仁勇略の君といわずして何といいましょうか」 曹丕は笑いを収めて、この鼻曲りの小男を見直した。――身を屈して魏に従うこれ略なり、とはよくも思いきってい....
山の人生」より 著者:柳田国男
と地蔵がきな臭いような顔をしたので、さてはこやつが喋ったかと、鼻をねじたといって鼻曲り地蔵がある。これは紛れもなく海神の宮の口女であり、また猿の肝の昔話の竜宮の....