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齣
「齣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
齣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ndinus sich winden(水精よ蜿くれ)
久我鎮子が提示した六|
齣の黙示図は、凄惨冷酷な内容を蔵しながらも、外観はきわめて古拙な線で、しごく飄逸....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
送り、且つその抗議書に添えて、風間三千子が撮影した顔子狗の最期を示すフィルムの一
齣を引伸し写真にして添付した。 これなら、相手方は、ぎゃふんというだろうと思っ....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
の、蛸のとあのくたらを説いたのでも、ほぼ不断の態度が知れよう。 但し、以下の一
齣は、かつて、一樹、幹次郎が話したのを、ほとんどそのままである。 「――その年の....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
湯島の境内 (婦系図―戯曲―一
齣) ※|冴返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雪となり、 仮声使、両名、登場....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ヴィデとサウルの邂逅《かいこう》を取り扱いたかった。そして人物二人の交響曲の一|
齣《こま》に立案した。 花咲いた灌木《かんぼく》の曠野《こうや》の中の、寂しい....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
までたれ、そこで止まっていた。
第十四編 絶望の壮観
一 軍旗――第一|
齣《せつ》
まだ何事も起こってこなかった。サン・メーリーの会堂で十時が鳴った....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
小鳥だ、小さな小鳥、
罪はルーソー。
第五の弾がまたそれて、彼になお第三|
齣《せつ》を歌わせた。
陽気なのは俺《おれ》の性質、
罪はヴォルテール、
み....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
かしたバイロンにある程度の関心を持っていたにちがいない。すでに『マンフレッド』首
齣の数十句の訳がある。そうかといって、バイロニズムには頓著するところがなかった。....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
と云う」 彼女は私を下目に見た。彼女は貴婦人そのものであった。 大詰の前の一
齣が来た。 円頓寺街路を歩いていた。霧の深い夜であった。背後から自動車が駛って....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
など、ひどく味わいのある話であった。 最後に、アイヌの民謡「鳥になりたや」の一
齣を唄ったのである。これは演舞場の公演で唄うのであるそうだけれど、珠実嬢は踊りば....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
っているかと云うことを、身にしみじみと感じさせてやりましょう。ここに演じまする一
齣の劇曲は、暗い、苦しい一時の鏡中の像をばお目にかけるのです。世にも大なる宗匠に....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
であった僕には語りつくせぬものがある。 この頃中学生の僕は、映画のフィルムの一
齣のコレクションに夢中になり、お小使いはすべてプロマイドとフィルムになってしまっ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
》にマアテルリンクの戯曲 〔Pelle'as et Me'lisande〕 の一
齣《いっせき》を聯想《れんそう》せり。古今の浮世絵にして男女相愛の様《さま》を描....
「帝国劇場のオペラ」より 著者:永井荷風
奏をつづけた。わたくしが始めてチャイコウスキイの作曲イウジェーン・オネーギンの一
齣が其の本国人によって其の本国の語で唱われたのを聴得たのは有楽座興行の時であった....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
私よりもっと興味が深かろうと思いましたから、帰りは静岡へ寄って老父や老母相手に一
齣大村の懐旧談に花を咲かせました。もちろん名古屋にいる棚田判事へも懐旧のあまりお....