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々
「々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
り》、十二三歳の少年と一しょにぶらぶら仲店を歩いている。少年は父親の手を離れ、時
々|玩具屋《おもちゃや》の前に立ち止まったりする。父親は勿論こう云う少年を時
々叱....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
「一体日米戦争はいつあるかということなんだ。それさえちゃんとわかっていれば、我
々商人は忽ちの内に、大金儲けが出来るからね」 「じゃ明日いらっしゃい。それまでに....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
の記憶に照して見ても、そうでなかった事は一度もない。唯、この弟たるべき自分が、時
々向うの好意にもたれかゝって、あるまじき勝手な熱を吹く事もあるが、それさえ自分に....
「狂女」より 著者:秋田滋
自身も身動きが出来なかったので、ぼんやり肱掛椅子に凭りかかっていた。折しも僕は重
々しい律動的な跫音をきいた。普魯西の軍隊が来たのだ。そして僕は窓から彼等の歩いて....
「墓」より 著者:秋田滋
論告を了って検事が着席すると、 「死刑だ!」 「死刑にしろ!」 傍聴人たちは口
々にそう叫びだした。裁判長はそれを静めるために並
々ならぬ骨を折った。かくて法廷が....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
らしめたのか、原因は全く不明である。 何不足なく幸福に日を送っているこうした人
々を駆って、われと我が命を断たしめるのは、いかなる深刻な懊悩、いかなる精神的苦痛....
「初雪」より 著者:秋田滋
ストゥレルの山塊がながく海のなかに突き出て眼界を遮り、一望千里の眺めはないが、奇
々妙
々を極めた嶺岑をいくつとなく擁するその山姿は、いかにも南国へ来たことを思わせ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
お付けなさいよ、早く帰ってお出よ」と同じ言を繰り返されたり。予は凱旋の将の如く得
々として伯父より譲られたる銀側の時計をかけ革提を持ち、「皆様御健勝で」と言うまで....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
この時にあらわれている。仕方がないので、後にはポケットにカードを入れて置いて、一
々の用事を書きつけたそうである。 またアボットの後日の話によれば、ファラデーが....
「寡婦」より 著者:秋田滋
間に集って、たいして興もなげにロト遊びをしていた。戸外では風が鎧戸に吹きつけて騒
々しい音をたて、また古めかしい風見を、独楽のように、からから※していた。そこで一....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
俗習慣もかわらないのだ。休むことを知らないアメリカのほかのところでは、移住民や種
々な改善が奔流のようにぞくぞく流れこみ、絶えず変化しているが、その大きな急流もこ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
と、一片の麪麭をねだった。そして二人は、溝のふちにしょんぼり肩を並べて坐って、黙
々とそれを食べていた。 夫婦の悲しい身の上ばなしを聞かされた旅籠屋の亭主が、あ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
そもいかなるものであろうか。彼等は、利口で、殺すことなど何とも思ってないのだ。個
々の人間などは問題にはならないので、彼等は敵を殺す、それが戦争なのだ。それは、む....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
から帰って来て、「おい、夢野久作って解ったよ。あらぁ杉山の直樹さんたい」とは、久
々の挨拶もそっちのけの言葉であった。と云うわけはこうである。 生活に追い立てら....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
村へ帰ってしまいました。 太郎右衛門は拾った赤児をどうして育てて行こうかと、道
々心配して帰って来ましたが家へ帰ってお神さんに赤児を見せると、子のないお神さんが....