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〆切
「〆切〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
〆切の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
との椅子《いす》へついた。その秋大阪に住んでいるある作家に随筆を頼《たの》むと、
〆切《しめきり》の日に速達が来て、原稿《げんこう》は淀の競馬の初日に競馬場へ持っ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
軽はずみなことを、全く思い掛けずやってしまったのである。 六 夕刊第一版の原稿
〆切は正午だった。 昨夜の疲れですっかり寝すごしてしまった豹一が出社したのは、....
「女難」より 著者:国木田独歩
はないのでござります。武の家は一軒の母屋と一軒の物置とありますが物置はいつも戸が
〆切ってあってその上に崕から大きな樫の木がおっかぶさっていますから見るからして陰....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
、秀子「此の室へ来て貴方の書類を探したり咒語の意味を考えたりする為に、自分で戸を
〆切ったのですが、何うか云う事で虎井夫人の彼の狐猿が紛れ込み一緒に閉じ込められた....
「断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
、死んでも恥かしくてできないのだった。私は夢中で呟《つぶや》いた。 「今月末が|
〆切《しめきり》なのです。いそがしいのです。」 私の運命がこのとき決した。いま....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
気が起らないのである。すすんで書く気持が起らないと、毎日ボンヤリと、ただむなしく
〆切に追われ、責任感に苦しむだけで、実にくだらないこと、おびただしい。 要する....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
のF行きは始発から終発まで三十分間隔になっていて、次の到着は十二時五分。それだと
〆切の時間が心配になる。 「あと、五十日か」 文作は電車を降りて溜息をもらした....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
うものではない。私にとっては、睡る方が酒よりも愉しいのである。 しかし、仕事の
〆切に間があって、まだ睡眠をとってもかまわぬという時に、かえって眠れない。ところ....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
。長二は其の頃両親とも亡りましたので、煮焚をさせる雇婆さんを置いて、独身で本所|
〆切諛があっては美い事は出来ないから、其様な了簡を打棄って、魂を籠めて不器用に拵....
「虚構の春」より 著者:太宰治
。原稿は、どういうことにしますか。君の気がむいたようにするのが、一番いいと思う。
〆切《しめきり》は二十五、六日頃までは待てるのです。小生ただいま居所不定、(近く....
「雑信(二)」より 著者:種田山頭火
々回章を出します。――田螺公) 五首ずつ集 最近作 二月末日
〆切 五首 (題□□□) 佐波郡三田尻駅前浴永不泣子宛 (椋鳥会『初凪』 大正二年一月)....
「高浜さんと私」より 著者:寺田寅彦
っくり考えてかく暇があったらもう少し面白い昔話が思い出せるかもしれないが、原稿|
〆切という日曜日の朝のしかも出かけ前に書くのであるから遺憾ながらこれだけである。....
「交遊断片」より 著者:豊島与志雄
た。何処かで飯でも食おうというのだ。ところが私は、もう飯を半ば食いかけていたし、
〆切間際の原稿に追われていたし、出かけるのが億劫だったので、とうとう私の家に坐り....
「動物園の一夜」より 著者:平林初之輔
中は、急にひっそりとして、「都会のまん中の処女林」の面目を発揮してくる。入場者の
〆切は四時半で、五時には、かれこれ園内には人影が見えなくなり、それから、一時間ほ....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
の紙屑だ」とすればよいとこ「素晴し い盛況、印刷製本の能力及ばざる時は期日前に
〆切るやも知れず」とホザイてるには呆れる、早く
〆切ったが両方のタメだろう 一年半....