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いとこ
「いとこ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
いとこの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のからくりから借りてきたものであろう。校舎は、少々ものさびしいとはいえ気持ちのよ
いところに建っていた。木のおいしげった丘のふもとで、近くを小川が流れ、白樺の巨木....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
一噛《ひとか》みに噛み殺されてしまう。ただ、己《おれ》たちのやった犬は、どんな遠
いところにいても、お前が笛を吹きさえすれば、きっとそこへ帰って来るが、笛がなけれ....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
てんじほう》」の記事によれば、当日の黄塵は十数年来|未《いま》だ嘗《かつて》見な
いところであり、「五歩の外に正陽門《せいようもん》を仰ぐも、すでに門楼《もんろう....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
か不吉な前兆《ぜんちょう》のように、頭にこびりついて離れなかった。
「おい、ちょ
いとこれを打って来てくれないか?」
やっと書き上げた電報を店員の一人に渡した後....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
相当にあったと言うことです。けれども半之丞に関する話はどれも多少|可笑《おか》し
いところを見ると、あるいはあらゆる大男|並《なみ》に総身《そうみ》に智慧《ちえ》....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
情を味わずにはいられませんでした。何でも三浦の話によると、これは彼の細君の従弟《
いとこ》だそうで、当時××紡績会社でも歳の割には重用されている、敏腕の社員だと云....
「河童」より 著者:芥川竜之介
らず、カメレオンにもあることです。あるいは河童は皮膚組織の上に何かカメレオンに近
いところを持っているのかもしれません。僕はこの事実を発見した時、西国《さいこく》....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
と》よりも、まだしも黒ん坊がましかも知れない。しかしこれも大体の気質は、親しみ易
いところがある。のみならず信徒も近頃では、何万かを数えるほどになった。現にこの首....
「彼」より 著者:芥川竜之介
た。突然?――いや、必ずしも突然ではなかった。僕はあらゆる青年のように彼の従妹《
いとこ》を見かけた時から何か彼の恋愛に期待を持っていたのだった。
「美代《みよ》....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
い。が、自分は相手の下等さによって、自分もまたその下等なことを、しなくてはならな
いところまで押しつめられたのである。そうして、した。したという意味は市兵衛と同じ....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
す》の町を或火葬場へ走って行った。薄汚い後の馬車に乗っているのは重吉や彼の従弟《
いとこ》だった。彼の従弟の大学生は馬車の動揺を気にしながら、重吉と余り話もせずに....
「死後」より 著者:芥川竜之介
ぜそう言うものと結婚したか? それはまだ許せるとしても、妻は櫛部某の卑《いや》し
いところに反って気安さを見出している、――僕はそこに肚《はら》の底から不快に思わ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
縁のある事なのでございます。
その頃、若殿様は大そう笙を御好みで、遠縁の従兄《
いとこ》に御当りなさる中御門《なかみかど》の少納言《しょうなごん》に、御弟子入《....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
んそく》を洩らしたぎり、不相変《あいかわらず》画を眺めていました。
「ご遠慮のな
いところを伺《うかが》いたいのですが、――」
王氏は無理に微笑しながら、再び先....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
へいしょうこく》入道浄海《にゅうどうじょうかい》もいない、難有《ありがた》い難有
いとこう云うた。」
「そんな事をおっしゃっては、いくら少将でも御腹立ちになりまし....