» おかしい

「おかしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

おかしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
で、翌年辞した。 デビーはファラデーの書いたものの文法上の誤を正したり、文章のおかしい所をなおしたりしてくれた。一八二二年に塩素を液化した。 すでに二、三年....
河童」より 著者:芥川竜之介
ま、いつまでもげらげら笑っていました。おまけに「わたしはお前さんの隠しているのがおかしい」と返事をしました。 四 僕はだんだん河童の使う日常の言葉を覚えて....
偸盗」より 著者:芥川竜之介
ながら、目をねむって、何度もこの歌をうたう。沙金《しゃきん》はよく、その節回しがおかしいと言って、手を打って笑った。――その歌を、腹の中の子が、喜ばないというは....
追憶」より 著者:芥川竜之介
かかった雉を寄附していったように覚えている。が、それは確かではない。ただいまだにおかしいのは雉の剥製を貰った時、父が僕に言った言葉である。 「昔、うちの隣にいた....
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
換している。「どうだい、あの腰つきは」「いい気なもんだぜ、どこの馬の骨だろう」「おかしいねえ、あらよろけたよ」「一《いっ》そ素面《すめん》で踊りゃいいのにさ」―....
水の三日」より 著者:芥川竜之介
りしている。急いで書くせいか、数字までせっせと忙しそうなかっこうをしているから、おかしい。そうすると広瀬先生がおいでになる。ちょっと、二言三言話して、すぐまたせ....
槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
石が、雑然と狭い渓谷の急な斜面に充《み》たされている。石の洪水《こうずい》。少しおかしいが全く石の洪水という語がゆるされるのならまさしくそれだ。上の方を見上げる....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
かけていたが、湯ぶねの中で、近所の者に『あんなアパートから総理大臣候補が出るのはおかしい』とからかわれた。 最後に私は書記長としての自分を批判してみよう。私は....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
間の臨終に出会た時は、何とまァ変怪なものかしらんと驚いて了いました。 最う一つおかしいのは肉体と幽体との間に紐がついて居ることで、一|番太いのが腹と腹とを繋ぐ....
或る女」より 著者:有島武郎
ら木村は承知の上だったのに。それにしても木村が赤い着物などを着ているのはあんまりおかしい……」ふと葉子はもう一度赤い着物の男を見た。事務長の顔が赤い着物の上に似....
或る女」より 著者:有島武郎
けて床の上に上体を立てて目をこすった。 「九時だな今打ったのは」 と陸で聞くとおかしいほど大きな塩がれ声でいった。どれほど熟睡していても、時間には鋭敏な船員ら....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
出すがものは無え、黙って居たのよ。すると不図娘の奴が妙に鬱ぎ出しやがった。鬱ぐもおかしい、そう仰山なんじゃ無えが、何かこう頭の中で円い玉でもぐるぐる廻して見て居....
星座」より 著者:有島武郎
そうした衝動が来た。渡瀬は笑いからすぐ渋い顔になった。 「あら変ね、何がそんなにおかしいこと」 といいながら、銚子《ちょうし》の裾の方を器用に支えて、渡瀬の方....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
るかな…… とも子 いいわ、私の名を上げるから、戸部友又じゃいけない……それじゃおかしいわね。あのね……あなたまた画かきになるんでしょう…… とも子近づこうとす....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
こうおもって、書記はふかいため息をつきましたが。ふと、気がついて、 「はて、おかしいぞ。わたしは、いったいどうしたというのだろう。いつもこんなふうに、かんが....