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お伴
「お伴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お伴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
丈夫らしいようですね。が、きょうはどうしてまた……」
「きょうはこの方《かた》の
お伴をしてきたのです。この方はたぶん御承知のとおり、――」
それからラップは滔....
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
かく一度は恋されたのですから、……しかしそんなことはどうでもよろしい。さあ地獄へ
お伴《とも》しましょう。
小町 いけません。いけません。あなたはまだ知らないの....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
である。けれども犬は黍団子と聞くと、たちまち彼の側へ歩み寄った。
「一つ下さい。
お伴《とも》しましょう。」
桃太郎は咄嗟《とっさ》に算盤《そろばん》を取った。....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
たい話なんだからちっとばかり様子を聞かせな、とおっしゃいましてね。終にゃ、き様、
お伴をするだろう、懸りつけの医師はどこだ、とお尋ねなさいましたっけ。 台所から....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
って楽しもうという腹に見せかけ、ホテルのボーイに充分の御馳走や酒類を用意させて、
お伴について来させる。その上に、例の溌剌たるお嬢さんがたを全部、招待して、まるで....
「怪塔王」より 著者:海野十三
」 「いやだなあ、あんなことを言っている。僕はどんなにか待っていたんですよ。ぜひ
お伴させてください。それが帆村おじさんを救う近道のように思うんです」 塩田大尉....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
。」 「ええ。」 「確にあります、一昨日も私が行って見て来たんだ。そこへこれから
お伴をしよう、連れて行って上げましょう、すぐに、」 と云って勇んだ声で、 「お....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とに
お伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した。主....
「暗号数字」より 著者:海野十三
りによくやるよう頼んだ。 「先生、僕を連れていって下さらないので心配です。しかし
お伴がかなわないということでは仕方がありませんが、どうかくれぐれも身辺を御用心な....
「瘤」より 著者:犬田卯
、まず八名の村議のうち例の五名までが瘤の門下生であり、吏員の半数以上がかつて瘤の
お伴でF町の料亭で濃厚な情調――多分――を味わった経験の持主と来ている上に、村の....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
お迎いをというので、お前様、旦那に伺うとまあどうだろう。 御遊山を遊ばした時の
お伴のなかに、内々|清心庵にいらっしゃることを突留めて、知ったものがあって、先に....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は誠に近世に双びない妙手であった。 椿岳は余り旅行しなかった。晩年大河内子爵の
お伴をして俗に柘植黙で通ってる千家の茶人と、同気相求める三人の変物|揃いで東海道....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
緑雨と一緒に歩いた事も度々あったが、緑雨は何時でもリュウとした黒紋付で跡から俥が
お伴をして来るという勢いだから、精々が米琉の羽織に鉄欄の眼鏡の風采頗る揚らぬ私の....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
し、番町女王としての艶名は隠れなかった。良人沼南と同伴でない時はイツデモ小間使を
お伴につれていたが、その頃流行した前髪を切って前額に垂らした束髪で、嬌態を作って....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
去当時、井侯の逸聞が伝えられるに方って、文壇の或る新人は井侯が団十郎を愛して常に
お伴につれて歩いたというを慊らず思い、団十郎が井侯を
お伴にしないまでも切めては対....