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お凸
「お凸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お凸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
その女の子を見て、僕は愕いた。身体の小さい割に、頭が極めて大きいのだ。飛び出した
お凸額の下には、泪にあふれた腫れぼったい瞼があった。顔の色はこれがほんとの蒼いの....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は、顱頂骨と前頭骨の縫合部に孔けられている、円い鏨型の刺傷であって、それが非常な
お凸であるために、頭顱の略々円芯に当っていた。創傷の径は約半|糎、創底は頭蓋腔中....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
》頭が顔のほうにつれて盛上ってゆき、額にかけて、そこが庇髪《ひさしがみ》のような
お凸《でこ》になっていた。おまけに、金仏《かなぶつ》光りに禿《はげ》上っていて、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
過ぎてる!」 といって、もう一人並んでいた奴さんの、今度は膝ッ小僧ではなく、額の
お凸《でこ》へその火を押ッつけたものだから、同じく、 「あ、つ、つ、つ、つ……」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねらいうち》だぞ、それその前につん出た三ぴん野郎! こっちへ向け、そうら、手前の
お凸《でこ》の真中へ、一つお見舞」 と言って、はっと気合をかけると、予告の通り三....
「行人」より 著者:夏目漱石
お兼さんは笑い出した。自分もおかしくなった。と云うのは、その男の写真を見て、
お凸額だと云い始めたものは、実のところ自分だからである。
「お重《しげ》さんでし....