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「お勤め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お勤めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みちのく」より 著者:岡本かの子
をしながら説明をしてやる。 「これなんだね」 「鉄道馬車」 「これなんだね」 「お勤め人、洋服を着て鞄《かばん》持って」 四郎はその絵姿をつくづく眺めていたが....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
こでは申されません。ただ中国筋のある御大名と申すだけのことで……」 「あなた様のお勤めは……」 「表使を勤めて居ります」 「左様でございますか」と、半七は微笑ん....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ら御馳走を送って来たし、またお袋と吉称と新芸者とが遊びに来た。 「あなたはどこにお勤めでしたの?」とは、お袋が異様な問いであった。 「わたしはそんな苦労人じゃア....
自叙伝」より 著者:大杉栄
。 宿にはいってからも、父やその部下の老将校等はみな会う人ごとに「これが最後のお勤めだ」と言って、ただもう喜び勇んでいた。僕はまたそれがますます馬鹿馬鹿しかっ....
雛妓」より 著者:岡本かの子
雛妓に浸み向って行った。わたくしは雛妓に言った。 「かの子さん。今夜は、もう何のお勤めもしなくていいのよ。ただ、遊んで行けばいいのよ」 先程からわたくしたち二....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
」 「いいえ、いいえ。」 「何しろこの雪でしょう、それに私などと違って、あなたはお勤めがおありになりますから。」 「ところが、ですの。」 とまた一息して、 「....
」より 著者:岡本綺堂
になった。そめ日の夕方には、宿の主人から酒肴の饗応があった。 「どなた様も日々のお勤め御苦労に存じます。お骨休めに一杯召上がって下さいまし。」 一定の食膳以外....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
よ降りしきって来たので、中間の仙助に雨具を持たせて主人を迎えにやった。 「明日のお勤めもござります。もうそろそろお帰りになりましてはいかが。」 迎えの口上を聞....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
ましたのです。それを聞きました時には、ちょうど、今度のお父上の御栄転騒ぎで、都のお勤めからは手前もいよいよ身を引潮の漁り歌と云うわけで、……何となくすずろな憂身....
荘子」より 著者:岡本かの子
した。久し振りですな、先生なにからお話して宜いやら、それよりか先生、何故あなたはお勤めも学問の方もおよしになってこちらへ御隠退なさいましたか、お知らせも下さらな....
親ごころ」より 著者:秋田滋
が心ひそかに念じている一縷の望みも日一日と崩れて行くのだった。いまはもう、教会へお勤めに来る人はひとり残らず知っていた。そうした人たちの教会へ来る時刻から十人十....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
には違いない。だが、この寺内の淡島堂は神仏混交の遺物であって、仏具を飾って僧侶がお勤めをしていたから、椿岳もまた頭を剃円めて法体し、本然と名を改めて暫らくは淡島....
」より 著者:カフカフランツ
とはできないんです。兄はかわいそうにそんなにほうぼうかけ廻ることはできませんわ。お勤めでくたくたになっているんです。あなたはご自分で知らせを取りにいらっしゃらな....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の方へも二度ばかり商いに行って外国の事情にもかなり通じて居る。其人が衙門へ指してお勤めに行く。時間はごく僅かで務めのほかは遊んで居る。薬屋の主と非常に親しいもの....
犬と人と花」より 著者:小川未明
て、和尚さまのあげるお経を熱心に聞いていたのであります。和尚さまは、どんな日でもお勤めを怠られたことはありません。赤犬も、お経のあげられる時分には、ちゃんときて....