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お子様
「お子様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お子様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
だのでゞも有りますか巾着が出ましたお嬢|様《さま》が他人《ひと》の物を取るような
お子様じゃア有りませんが」 金「なにー、篦棒めえ、貴様は何だ」 番「湯屋の番....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
かなり盛んにお店を張っていらっしゃいます……で、まあ、そんなわけで、御夫婦の間に
お子様こそございませんでしたが御家庭は、まずまず穏やかに参っていたわけでございま....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
らっしゃるんでしょう。」氏「家なんて面倒くさいもんです。」私「でも、好い奥様や、
お子様がいらっしゃるのに。」私は、われ乍ら、月並な事を云ったものだと思った。氏「....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
して、射水中学の校長先生が乗っていられて立山の話をされました。先生は称名ノ滝まで
お子様と二人で散歩においでになったのです。私は先生と一緒に称名川を遡って行きまし....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
うまで生きて来ました。私のせがれもなんとかして暮らしています。 お兼 あなたには
お子様がお有りなさるのですか。 親鸞 はい。京に残してあります。六つの年に別れて....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
う」 祖「手前の考えでは若様は未だお四才かお五才で御頑是もなく、何|弁えない処の
お子様でございますから、万々一大殿様がお逝去れに相成った時には、お下屋敷にならせ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
々は奥より乳児を抱いて参る。 相「孝助殿これを御覧、いゝ児だねえ」 孝「どちらの
お子様で」 相「ナニサお前の子だアね」 孝「御冗談ばかり云っていらっしゃいます、....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
りだが、お父様が腹を切るの何のと云うから、寧そ身を投げて死んでしまおうと、小さい
お子様の様な事を仰しゃるので困りますよ、何か云えば直に自害をするのなどと詰らん事....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
愛妾のお石の方と、二人のご子息とが住居していた。総領の方は金一郎様といい、奥方に
お子様がないところから、ゆくゆくは内藤家を継ぐお方で、今年数え年十四歳、武芸の方....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
位のものも少くないのでございます。古事記の神代の巻に、豐玉姫からお生れになられた
お子様を、妹の玉依姫が養育されたとあるのは、つまりそう言った秘事を暗示されたもの....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
うことは聡明な貴女なら何でもなくやって下さると思うのよ。」 「お義姉さまは、全然
お子様達の勉強に、無関心でいらっしゃるの、それとも何かにつけて、干渉なさるのです....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
かったのでしょう。その頃御本家では、葵の御紋を附けていられた夫人がお亡くなりで、
お子様もなく、寡居しておられました。藩出身で今は然るべき地位にある人が、「ちょう....
「気の毒な奥様」より 著者:岡本かの子
立てました。 恋人を連れた男の方、あなたの本当の奥様が迎えにいらっしゃいました。
お子様が急病だそうです、至急正面玄関へ。 俄然として座席は大騒ぎになりました。....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
してなかった。時々は「猫になりたい」という影口もあった。下世話に、犬は貰われる時
お子様方はお幾たりと尋ねるが猫は孩児は何匹だと訊くという通りに、猫は犬と違って児....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
尊の御妃は、その豊玉姫の御妹の玉依姫と申すお方でありました。そして神武天皇はその
お子様です。天皇大和に御即位になって、皇后をお立てになるに、国津神|大物主神の女....