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「お家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
わからないし、それまではわたしはこうしたままで、あなた方《がた》と一緒にどこかにお家を持って楽しく暮らしましょうね。いいだろう貞《さあ》ちゃん。もう寄宿なんぞに....
私の父と母」より 著者:有島武郎
る人は、薩摩の中の小藩の士で、島津家から見れば陪臣であったが、その小藩に起こったお家騒動に捲き込まれて、琉球《りゅうきゅう》のあるところへ遠島された。それが父の....
星座」より 著者:有島武郎
ころおぬいさんはしっかりと顔を持ち上げてその代りに胸を落した。 「星野さんは明日お家にお帰りなさるそうですのね」 「そういっていました」 園もまともにおぬいさ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
」 「何です、何です。」 余り唐突で解し兼ねる。 「貴下のお借りなさろうというお家よ。ちょいと、」 「ええ、そうですね。」 「おほほほ、話しが遠いわ。こっちへ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ならぬ。 社会からいったならば、かかる欠陥は縦令必然的に起って来るとしても、なお家族制度を固執することに多分の便利が認められよう。然し個性の要求及びその完成か....
天守物語」より 著者:泉鏡花
さかとは存ずるなり、私とても年に一度、虫干の外には拝しませぬが、ようも似ました、お家の重宝、青竜の御兜。 夫人 まったく、それに違いありません。 図書 (愕然と....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
気に入らないで、失礼な顔をすると、お思い遊ばすのも無理はない、なあ。…… このお家へは、お台所で、洗い物のお手伝をいたします。姉さん、え、姉さん。」 と袖を....
女客」より 著者:泉鏡花
が騒ぎなことがあるもんですか。またいつかのように、夏中蚊帳が無くっては、それこそお家は騒動ですよ。」 「騒動どころか没落だ。いや、弱りましたぜ、一夏は。 何し....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
うござす。一体、何の用なんだい。」 「いや、それに就いて罷出ました……無面目に、お家を窺い、御叱を蒙ったで、恐縮いたすにつけても、前後|申後れましてござるが、老....
真夏の夢」より 著者:有島武郎
。 おかあさんはだまっているほかありませんでした。 子どもは泣きだして、 「お家に帰りましょう」 と申します。 「あのおそろしい旅をもう一度ですか。とても....
清心庵」より 著者:泉鏡花
ゃることを突留めて、知ったものがあって、先にもう旦那様に申しあげて、あら立ててはお家の瑕瑾というので、そっとこれまでにお使が何遍も立ったというじゃアありませんか....
三枚続」より 著者:泉鏡花
「はあ、居りますが。」 「いかがでございましょう、ちょいとお目に、」と御身分柄、お家柄、総じては日本の国風を心得ないことを言うのである。 鴨川は眉を顰めたが、....
註文帳」より 著者:泉鏡花
智識なり、とそのまま頂かしった、鏡がそれじゃ。はて総つき錦の袋入はその筈じゃて、お家に取っては、宝じゃものを。 念を入れて仕上げてくれ、近々にその後室様が、実....
活人形」より 著者:泉鏡花
私では解らないよ。夜夜中けたたましい何の用だ。戸外にて、「ええ、滑川の者ですが、お家へ婦人が入って来はしませんかい。八蔵は聞覚えあるたしかに得右衛門の声なれば、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
っている。この間、社会党は天下を取ったことがあり、また党自体が分裂、統一といったお家騒動の悲劇を演じてきた。私はその間ずっと書記長を通し、この歴史の渦中に動いた....