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お寺
「お寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
た。そうして笑った。
「だあれだ?」
「そうさな。今日は御仏参に行ったのだから、
お寺の坊さんに聞いて来たのだろう。」
「違う。」
断然として首を振った太郎は、....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
そらせて、「やっと眼がさめたような気がする」と言った。
斎場は、小学校の教室と
お寺の本堂とを、一つにしたような建築である。丸い柱や、両方のガラス窓が、はなはだ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
で余り大きな異存はないのです。 その次の像法の後の五百年は多造塔寺の時代、即ち
お寺をたくさん造った時代、つまり立派な
お寺を建て、すばらしい仏像を本尊とし、名香....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
存じのお客様は、あの小按摩の通る時は、どうやら毛の薄い頭の上を、不具の烏が一羽、
お寺の山から出て附いて行くと申されましたもので。――心掛の可い、勉強家で、まあ、....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
く会津で出来た、いわゆる絵ローソクを使ったもので、今日でも東本願寺など浄土宗派の
お寺ではこれを用いている。中には筍形をしたのもあった。また行燈に入れるものに「ひ....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
たくおしいただいてその晩は身になる御飯をいたしたのみでなく、長くとどこおっていた
お寺のお布施も済ます事ができまして、涙を流して喜んだのであります。燕も何かたいへ....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いきました。 たれもかれもが、カレンの足もとに目をつけました。そして、カレンが
お寺のしきいをまたいで、唱歌所の入口へ進んでいったとき、墓石の上の古い像が、かた....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。 すぐまた、ほかの女のなかにはいっていきました。しかし、これは大きな神神しい
お寺のようにおもわれました。無垢の白はとが、高い聖壇の上をとんでいました。よっぽ....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
教師がいいました。「これ、どこかに、さよなきどりのこえをききつけましたぞ。まるで
お寺のちいさなかねがなるようじゃ。」 「いいえ、あれはかえるでございますわ。」と....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。」といっているようでした。けれど、ヨハンネスは、もういちどふりかえって、ふるい
お寺におなごりをおしみました。この
お寺で、ヨハンネスはこどものとき洗礼をうけまし....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のといって、どんなにながく綱をおろしても底にとどかないというくらいふかいのです。
お寺の塔を、いったい、いくつかさねて積み上げたら、水の上までとどくというのでしょ....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ぼくたちのうまれたおとうさまの御殿もみえるし、おかあさまのうめられていらっしゃる
お寺の塔もみえるというわけさ。――だからこのあたりのものは、やぶでも木立でも、ぼ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ならんで掛けて、けものや鳥のかいてある、絵本をみていました。ちょうどそのとき――
お寺の、大きな塔の上で、とけいが、五つうちましたが――カイは、ふと、 「あッ、な....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
あったこともその一つの原因であろう。僕の幼時には物見遊山に行くということよりも、
お寺|詣りに連れられる方が多かった。 僕は明かに世に二つの大なる超自然力のある....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
いような嬉しい気持になって来ました。お神さんは、太郎右衛門に向って、 「この子は
お寺の子でねえかしら!」 と言いました。そのわけは、赤児を包んでいる布は緞子とい....