»
お引き立て
「お引き立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お引き立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
んをともしに、はいったばかりでござります。それから、いまひとり、先ほど下手人めを
お引き立てに参りました八丁堀のむっつり右門様とやらおっしゃるおかたが、おひとかた....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らの用を勤めて置けば、後日《ごにち》に何かの便利がある。千次はこれを御縁に、何分
お引き立てを願いますなどと云っていた。 千次に別れて、半七はさつきの門口《かど....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
ですが、二年前にこの老耄が、学校の方の小使を馘になりました時に、お邸の方の下男に
お引き立てくださったのも、後で女中から聞いたことですが、みんな奥様のお口添えがあ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
る山木はしきりに頭を下げつつ「はッ。愚息が一人に――娘が一人でございまして、何分
お引き立てを――」 「山木|君、子というやつはかわい者じゃ」 「はッ?」 「いや....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。公人といたしましては翅を並べるとお言いになりますような価値もない私を、ここまで
お引き立てくださいました御好意を忘れるものでございませんが、多い年月の間には我知....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。お亡れになりました方をお迷わせすることになりますから、あちらへおいであそばせ」
お引き立て申して行こうとするのであるが、宮のお身体はすくんでしまって御自身の思召....
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
んど》でかためた家がございます。すぐおわかりでございましょう。どうか私もよろしく
お引き立てをねがいます。」と云って又《また》叮寧におじぎをしました。 ネネムは....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
層に珍らしくも、有難くも想われるのでござります。で、なにとぞこれをご縁に、今後は
お引き立てにあずかりたく……ええ私めの素性と申せば……ハッハッハッとんでもない儀....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
とお色は物憂そうにいった。「あなた、お役附きになったんでしょう?」 「越中守様の
お引き立てでね」 「権式張らなければいけないわねえ」 「へえ、そうかな、どうして....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
だ。文次はますます下手に出て、 「私は、神田の津賀閑山の店から参りましたが、毎度
お引き立てをこうむりまして――」 「黙れ、黙れ」 突如老人は湯気を上げて怒り出....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
みはいたさぬが、われら、夜盗にもあらず、また兇状持ちでもござらぬ。どういう理由で
お引き立てなさるか、その儀だけを承知いたしたい」 「売女の狩立てじゃ」 「えっ、....