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お役
「お役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
》をし、静かに正面《しょうめん》の祭壇を指さしました。
「御案内と申しても、何も
お役に立つことはできません。我々信徒の礼拝《らいはい》するのは正面の祭壇にある『....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いるくせに、その心の中は何という可愛いものであろう! これなら神様のお使者として
お役に立つ筈じゃ……。』 私は心の裡でそんなことを考えました。私が天狗さんを好....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
迎を期待して、本書の刊行をするものではない。私はただ本書を有益と考えられる人達の
お役に立てば、それで満足するものである。』 以上モーゼスの述べた所によりても明....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
ものか。」肩を聳やかし、眉を高く額へ吊るし上げて、こう返事をした。 「だって嫌な
お役目ですからね。事によったら御気分でもお悪くおなりなさいますような事が。」奥さ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
えちがいでした。なぜなら、そのほうが幸福のうわおいぐつだったのです。だって警察の
お役人だって、まちがわないとはかぎらないでしょう。で、すましてそれをはいて、書類....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
について、さよなきどりがいつもうたうという、林のなかへはいって行きました。御殿の
お役人が、はんぶんまで、いっしょについていきました。みんながぞろぞろ、ならんであ....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
みたりきいたりしました。さて、そこへひとかど、もったいらしく気どって、魔法御殿の
お役人や女官たちが、しゃなりしゃなり出て来ました。でも正しくもののみえる目でみま....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
うにか、お話ができ上がると、もう土曜日でした、 王さまとお妃さまと、のこらずの
お役人たちは、お姫さまのところで、お茶の会をして待っていました。むすこは、そこへ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いって、銀ずくめのへいたいをみたり、かいだんをのぼって、金ぴかのせいふくをつけた
お役人に出あって、あかるい大広間にはいると、とたんにぽうっとなってしまいました。....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
――慎太郎さんと東京のM呉服店のMさんと私とは、どこをどうしたものか、小林区署の
お役人と四人で白馬を登っていた。如何にも妙な話だが、そこまでの時の経過を忘れてし....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
そして、更めて二箇の老人に手を支いた。 「芸者でお呼び遊ばした、と思いますと……
お役に立たず、極りが悪うございまして、お銚子を持ちますにも手が震えてなりません。....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
茶屋小屋、出茶屋の姉さんじゃあねえ。風俗はこの目で確に睨んだが……おやおや、
お役人の奥様かい。……郵便局員の御夫人かな。 これが旦那方だと仔細ねえ。湯茶の....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
写真の花火と云うもんだ、見物だね。難有え。はははは。」 「馬鹿だな、何だと思う、
お役人だよ、怪しからん。」 と苦笑いをして躾めながら、 「家はすっかり片附いた....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
ついて山野を渡る。土木の小官吏、山林見廻りの役人か、何省お傭の技師という風采で、
お役人あつかいには苦笑するまでも、技師と間違えられると、先生、陰気にひそひそと嬉....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
うしたって、あれでさ、お前様、私ゃ飛んでもねえどじを行ったで。へい、今朝旦那様を
お役所へ送ってね、それからでさ、獣を引張って総曲輪まで帰って来ると、何に驚いたん....