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お構い
「お構い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お構いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
だけはわたしたとい米国におりましても立派に手塩にかけて御覧にいれますから、どうか
お構いなさらずにくださいまし。それは赤坂《あかさか》学院も立派な学校には違いござ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
か》を落したさ。
(何、いけませんければ跣足《はだし》になります分のこと、どうぞ
お構いなく、嬢様にご心配をかけては済みません。)
(あれ、嬢様ですって、)とやや....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
には、お客様が有るじゃありませんか。」 「構わねえ、一向構わねえ。」 「こちらが
お構いなさいませんでも、あちら様で。」 「可いじゃねえか、お互だ。こんな処へ来て....
「海底都市」より 著者:海野十三
りょ》に十何本もの消息子でもって僕の腋《わき》の下でも咽喉《のど》でも足の裏でも
お構いなしにさわるので、くすぐったくてやりきれなかった。 その間に、僕に話しか....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
うな仕事に、大汗をかかねばならなくなったのである。 私が当惑しきっているのには
お構いなしに、白木はボーイにいいつけ、持って来させた銀の盆の上の酒壜を眺め、にた....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
なさい。その間に、われわれは万端の用意を整えることにするから」 「はあ、大先生、
お構い下さいますな。どうぞ大袈裟な用意などなさらぬように……」 「まあいい、この....
「沈没男」より 著者:海野十三
います」 余は、胸をはって、即座に断った。 「いや、ここにいます。どうか僕には
お構いなく、大きな音を出して闘っていただきたい。一体、敵は何者ですか」 「英国の....
「火星兵団」より 著者:海野十三
生は、嬉しいような、こわいような気持になった。
博士の方は、そんなことには一向
お構いなしに見えた。
「さあ、すぐ出かけよう。ついて来たまえ」
と言ったかと....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
分たちは予定どおりのるのがいい。敵軍は、こっちにそんな騒ぎがあろうとなかろうと、
お構いなしに空襲を仕かけてくるだろうからね」 「そりゃそうですが、さっきもこの気....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
や、まことに、それは……」 「まあさ、余りお饒舌なさらんが可い。ね、だによって、
お構いも申されぬ。で、お引取なさい、これで失礼しよう。」 「あ、もし。さて、また....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
お通は屹と振返り、 「お放し、私がちょっと戸外へ出ようとするのを、何のお前が
お構いでない、お放しよ、ええ! お放してば。」 「なりましねえ。麻畑の中へ行って....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
は蒲団に居直り、薄い膝に両手をちゃんと、媚しいが威儀正しく、 「寝ますから、もう
お構いでない、お取込の処を御厄介ねえ。」 「はッはッ。」 遠くから長廊下を駈け....
「風波」より 著者:井上紅梅
、わたしどもと一緒にここでお支度をなさいませ」 七爺は頻りにうなずいて「どうぞ
お構いなく」といいながら、ずっと七斤家の食卓の側へ言った。七斤達はのべつにお愛想....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
にならないから、昿野で殺そうが、砂漠で殺そうが、山で殺そうが、野で殺そうが、一切
お構いなしということになる。自然は死を好む。自然は罰せぬ。 大切なものは戸籍だ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
て一人で店を行っておりますし、それにこの頃じゃあ、度々上ると、お夏様が気を揉んで
お構い遊ばして、却ってお邪魔だからと、こんなに申しまして、へい。」 「そうかい、....