» お櫛

「お櫛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お櫛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古事記」より 著者:太安万侶
つて わたくしをお尋ねになつたわが君。 かくして七日過ぎての後に、そのお妃のお櫛が海濱に寄りました。その櫛を取つて、御墓を作つて收めておきました。 それか....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
。あらゆるものに敬語を付け、呼び捨てにするのを失礼とした。「お箸」「お香の物」「お櫛」「お召物」―― 彼女は繁雑に耐えられなくなった。 それに一緒に住んで見....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
皇女に向かって、 『ふたたび都へは帰らせられな』 こうおっしゃって、皇女の髪にお櫛を挿しておあげになるのですって。そのまま一生大神宮さまへお仕えになって、お嫁....
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
でも口をムグ/\いたしておる。また一方でお頭髪《つむり》をおかきになれば一方でもお櫛でお頭《つむり》をおかきなさる、そのさまが実に不思議でげす。そう斯ういたして....
源氏物語」より 著者:紫式部
召して宮は御本意を遂げようともあそばさないのである。女房は皆移転の用意に急いで、お櫛箱、お手箱、唐櫃その他のお道具を、それも仮の物であったから袋くらいに皆詰めて....