»
お次
「お次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お次の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。しかし熟考の末にこの説に賛成する科学者は恐らく一人もないであろう。この説にはな
お次の困難がある。すなわち、化学者の教うるところでは、火薬は低温で貯蔵される際に....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
野郎、ばちあたり。旨い汁を嘗めっこをして居やがって、食い余しを取っとき物の様に、
お次ぎへ
お次ぎへと廻して居りゃ、それで人間かい。畢竟芝居上手が人間で、己れっち見....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
『お殿さま、四十二本でござります』『ああそんな不吉の数じゃない。駄目駄目、さあ、
お次』と、だんだん小姓たちに答えさせてみるが、一人として、これを当てるものがない....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、少くないどころか、その門前は、順番を待つ人々で、長い列を作っていた。
「さあ、
お次は九十番、九十番のお方!」
と、受附の男が呼ばわると、待っていた人は番号札....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
へ。……しかしてその上にゆっくりと。」 階子段に足踏して、 「鷭だよ、鷭だよ、
お次の鷭だよ、晩の鷭だよ、月の鷭だよ、深夜の鷭だよ、トンと打つけてトントントンと....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
ぞくして、ちりけ元は水のような老番頭、思いの外、女客の恐れぬを見て、この分なら、
お次へ四天王にも及ぶまいと、 「ええ、さようならばお静に。」 「ああ、御苦労でし....
「露肆」より 著者:泉鏡花
ッあ、推量々々。」と対手にならず、人の環の底に掠れた声、地の下にて踊るよう。 「
お次は相場の当る法、弁ずるまでもありませんよ。……我人ともに年中|螻では不可ませ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
それで可いとした処で、お前さんのような御身分じゃあ、鎖を下ろした御門もあろうし、
お次にはお茶坊主、宿直の武士というのが控えてる位なもんじゃあないか。よくこうやっ....
「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
取れ」と二声三声ようやく開いた目よりも細くおっしゃるともう御命は無くなって居た。
お次にねて居た女達は事がすんでから起きて「マアマア是は何と云う」と云って歎いても....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
え眼眩しいところから、宿直の人を残して、いずれも割当てられた部屋部屋へ引下った。
お次の間には老女笹尾が御添寝を承わり、その又次の間が当番の腰元二人、綾女、縫女と....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
旨いもんです。」とお夏は珠を凝視めたままで莞爾する。 愛吉はけろりとして、 「
お次が二十八銭也。」 「お夏や。」 折から奥で衰えた声して呼んだのは、病の床に....
「審判」より 著者:カフカフランツ
互いに眼を伏せたまますませるのがいちばんいいのだ――紙入れを取出した。 「きっと
お次は、おれのことも密告し」と、笞刑吏は言った。「そしておれにも笞を食わせようっ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、お悧口な結論を持つほうがお身のためでしょうと」 ゼエムス王はこれで片付いた。
お次は、もう一度アンリ王に歯をむいて見せてもよさそうだと、彼女は感じた。彼女はロ....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
とになったのでございましょう。御境遇をお察し申せば已を得ないと存じます。私は始終
お次の間に息んで居ましたが、夜は殆んどお息みになったことはなかったと存じます。 ....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
以後次第にそれなりに、私のいわゆる神楽坂プロパーと等しなみの殷賑を見るに至り、な
お次第に矢来方面に向って急激な発展をなしつつある有様である。 そうはいっても、....