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お水
「お水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「親ごころ」より 著者:秋田滋
教会よりも一番よけいに出かけて行く教会があった。その教会の入口のところに「浄めの
お水」をかける老人がいた。二人はやがてこの老人と顔馴染になってしまった。聞けば、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
に薦めたのでした。―― 『他に何もさし上げるものとてございませぬ。どうぞこの滝の
お水なりと召し上れ……。これならどんなに多量でもございます……。』 『これはこれ....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
もう切迫と二十円。 盆のことで、両親の小屋へ持って行って、ものをいう前にまず、
お水を一口という息切のする女が、とても不可ません、済ないこッてすがせめてお一人だ....
「古狢」より 著者:泉鏡花
女中ですわ――二階廊下を通りがかりにね、(おい、ねえさんか、湯を一杯。)…… (
お水を取かえて参りましょうか。)枕頭にあるんですから。(いや、熱い湯だ。……時々....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
色、真蒼でな。 すぐに岩清水を月影に透かして、大茶碗に汲んで進ぜた。 (明王の
お水でござる……しっかりなされ。) と申したが、こっちで口へ当がってやらずには....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
隠れていましょう。」 落人の体である。その饂飩屋へ入った時は、さすがにお悦が「
お水を、
お水を。」と云った。そうして、立続けに煽って、はじめて酔ったように、……....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の上に施さんと欲するものなり。 政教子、船上にありて水天を望みて曰く、真理はな
お水のごときか、味なきがごとくにして味あり、真理はなお空気のごときか、色なきがご....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
……」 「水はないか。目が廻ったんだ。咽喉がひりひりする」 「それだけか」 「お
お水戸。異常現象らしいものが何か起ったね。どうだ」 「ふうん。冗談じゃないよ。て....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
く御存知でございますので、早速お花を持ってそちらへお出掛けになるし、私は、井戸へ
お水を汲みに参ったのでございます。ところが
お水を汲みまして、私が、一足遅れて御墓....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
、噛みちぎるように、一気に飲み乾し、グラスを佐古の手に渡した。 「凄い! 凄い!
お水は……?」 「結構です」実は欲しかったのだが、わざわざ言われると、持前の負け....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
。子宮癌《しきゅうがん》とのことだった。金光教《こんこうきょう》に凝《こ》って、
お水をいただいたりしているうちに、衰弱《すいじゃく》がはげしくて、寝付いた時はも....
「犬と人形」より 著者:海若藍平
。お墓を作るのはおよしなさい」 と慰めましたが、太郎さんはきかずにお墓を作って
お水を上げて拝んでいました。 するとその晩おそくワンワンワンとはげしく犬が吠え....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
習の根本たる歴史が明らかになっていなかったならば、いわゆる感情が承知しないで、な
お水と油とを合わせたように、心から、底から、打ち解けて、融和することの困難な場合....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
度々やって来ていた。カレワラという名前も少しは気にいっていたのかも知れない。 「
お水をもう一杯ください」 からのコップをもちあげて、スタンドの方へ声をかけた彼....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
で?」 「うむ、まあ、そういったことになる」 「息づかいがお荒うございますのね。
お水でも……」 「水か、いや、それには及ばぬ」 「ではお茶でも、ホ、ホ」 その....