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お目
「お目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
だ。その証拠はお子を拾い上げた者が所持しているはずだ。とにかく一刻も早く吉松殿に
お目通りいたしたい。」 と大変真面目な言調で言いました。 庄屋の長左衛門も初め....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
大町先生に最後に
お目にかゝったのは、大正十三年の正月に、小杉未醒、神代種亮、石川寅吉の諸君と品川....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
んで来た。「私は作者じゃない。お客さまのお望みに従って、艶物《つやもの》を書いて
お目にかける手間取《てまと》りだ。」――こう春水が称しているという噂は、馬琴もつ....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
ものにも暗い影を拡《ひろ》げるばかりだった。
「何、この苦しみも長いことはない。
お目出度くなってしまいさえすれば………」
これは玄鶴にも残っていたたった一つの....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
もあり、目を見開いておればこそ、御実検をお断り申し上げました。それを強《し》いて
お目通りへ持って参れと御意《ぎょい》なさるのはその好《よ》い証拠ではございませぬ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
炉《ガスだんろ》の炎《ほのお》も赤あかとその木の幹を照らしているらしい。きょうは
お目出たいクリスマスである。「世界中のお祝するお誕生日」である。保吉は食後の紅茶....
「滝田哲太郎君」より 著者:芥川竜之介
てどうにかこうにか書き上げる事が出来た。 僕の方からはあまり滝田の諸氏に初めて
お目にかかることが出来た。 ◇ 僕は又滝田君に画帖などを示し、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
」 「どうもそんな気がしたものですから、……」 「何か御用ですか?」 「いえ、唯
お目にかかりたかっただけです。僕も先生の愛読者の……」 僕はもうその時にはちょ....
「春」より 著者:芥川竜之介
ね。――じゃ姉さん、二三日|中《うち》に大村に会っちゃ下さらない? 大村も喜んで
お目にかかると思うの。」
広子はこの話頭の変化に思わず大村の油画を眺めた。藤の....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
の飯も御題目を唱《とな》えない内は、箸をとらないと云った調子である。所が、平吉が
お目見得《めみえ》をしてから二月ばかりするとそこのお上《か》みさんがふとした出来....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
ことは前にも書いた通りである。が、僕はつい近頃やはり当時から在職していたT先生に
お目にかかり、女生徒に裁縫を教えていた或女の先生も割下水に近い京極子爵家(?)の....
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
に、返事さえもしたと云うのだ。すると赤帽はもう一度「では私《わたくし》が旦那様に
お目にかかって参りましょう。」と云った。御目にかかって来ると云っても、夫は遠い地....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
スには政経科の選手として出場、勝利をおさめ、ボート・レースを漕ぐ姿のまま大隈侯に
お目にかかった。大隈侯はその時私の体をたたいて『いい身体だなあ』といわれたことが....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
のでございまして。……でも無理にそんな真似をして、足利時代の絵巻物をくりひろげて
お目にかけて見たところで、大した価値はございますまい。現在の私としては到底そんな....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
術者は、白や赤や青や紫やの色々のしん粉を見物に見せ、 『持出しましたるしん粉は、
お目の前におきましてこと/″\く験めます。』 といふ。勿論、しん粉になんの仕掛....