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お目見え
「お目見え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お目見えの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
、 「東西! お目通りに控えさせましたるは、当座の太夫元滝の白糸にござりまする。
お目見え相済みますれば、さっそくながら本芸に取り掛からせまする。最初|腕調《こて....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
三日と続かなかったのにはほかに理由がある。当時の習慣で、口入屋から行くと三日間の
お目見えがあり、三日間でやめると手数料がいらない。三日をすぎると主人と本人とが半....
「文福茶がま」より 著者:楠山正雄
やがて拍子木が鳴って、幕が上がりますと、文福茶がまが、のこのこ楽屋から出て来て、
お目見えのごあいさつをしました。見るとそれは思いもつかない、大きな茶がまに手足の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らそのあとを追った三人づれの、同じような同心隊がありました。まことに久しぶりでの
お目見えですが、あとからの三人づれは、だれでもないあのおなじみのあばたの敬四郎と....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
になることに話が決まったから、だんなに引き合わせろとこう申しましたんで、さっそく
お目見えにつれてまいりましたが、すばらしい珍品じゃござんせんか。どうです! 御意....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
御普請掛、御勘定役などの諸役人は、どれも祿高百俵内外の旗本とか御家人とかいう将軍
お目見え以下の軽い武士であった。そして、宮中のご方々には会計のことに手をつけさせ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
な声をするな、是から縁側づたいにまいるのだ、間違えてはいかんよ、彼処へ出ると直に
お目見え仰せ付けられるが、不躾に殿様のお顔を見ちゃアなりませんよ」 權「えゝ」 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
当選したものが宿役人を勤めたのである。そのおりの当選者が木曾福島にある代官地への
お目見えには、両旦那様をはじめ、家老、用人、勘定方から、下は徒士、足軽、勘定下組....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
子は八歳以上になれば、君侯の御都合を伺って、御目見えをして置くのである。私もこの
お目見えの時は上下を着用して上屋敷へ行った。なんでも一日か十五日かの式日で、諸士....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
にいた軽業や力持も帰って来たのかい」 「みんな帰って来たよ、久々《ひさびさ》にて
お目見え、お馴染《なじみ》の一座、なんて書いてあるよ」 「そうか」 米友は腕を....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
していた。取るものも取りあえず駈けつけて来た恰好《かっこう》であった。なお続々と
お目見えにやって来るであろう。主は今日のため、留守居の重役である神山外記の考慮を....
「雁」より 著者:森鴎外
だと云っていたが、おとなしい女だけに、とうとう親の為めだと云うので、松源で檀那に
お目見えをすると云う処まで話が運んだ。 金の事より外、何一つ考えたことのない末....
「佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
小荷駄馬《こにだうま》二百余疋、人足三百余人を続《つ》ぎ立てた。 駿府の城では
お目見えをする前に、まず献上物が広縁《ひろえん》に並《なら》べられた。人参《にん....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
子さん。アンタはね、洋装がいいわ。出来るだけ毒々しくお化粧しておいでよ。伯爵様に
お目見えするんですから……」 「アラ、女将さん。あたし怖いわ」 「怖いことあるも....