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お祝い
「お祝い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お祝いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
好《い》い日にお生まれなさいましたね。きょうはこの上もないお誕生日です。世界中の
お祝いするお誕生日です。あなたは今に、――あなたの大人《おとな》になった時にはで....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
界の各方面に通じたらしく、私の両親、祖父母、良人をはじめ、その外多くの人達からの
お祝いの言葉が、頻々と私の耳にひびいで参りました。それは別にあちらで通信しようと....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
っているとか、美しい着物の坊様が見えたとか、背の高い武士が歩いて来るとか、詩人が
お祝いの詩を声ほがらかに読み上げているとか、むすめの群れがおどりながら現われたと....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
づかえのそのまた召使は話しました。「きょうはわたしの誕生日なのですよ。それでその
お祝いに、ご主人からうわおいぐつを一足あずけられました。そしてそれを人間のなかま....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
屋は講釈の真似を遣った、親方が浪花節だ。 ああ、これがお世帯をお持ちなさいます
お祝いだったら、とお源坊が涙ぐんだしおらしさに。お前さん、有象無象が声を納めて、....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
匠様、おめでとうございます。」 傍より小幾がいう。小松がまた引取りて、 「私も
お祝い申しますわ。」 「それでは私も。あの、若お師匠様おめでとう存じます。」 ....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
れた京都の芝田堂の主人、芝田浅次郎さんが自分の絵が入選でもしたように悦んで、早速
お祝いに来てくれたことも憶い出となっている。 東京の跡見玉枝、野口小蘋の両女史....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
画なども大変に当時の画壇に反響を与えた、よい作でありました。 七十七の喜の字の
お祝いを致されおめでたい事どすと喜んで居りました。八十八の
お祝いもされるだろうと....
「海底大陸」より 著者:海野十三
持ちだしていた。 「ねえ、スミス警部さん。あなたのお国のラスキン大尉のお手がらを
お祝いしますよ。鉄水母とはおもしろい名まえですね。あなたは、あの鉄水母がどんなも....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
した。一同の顔には、隠しきれない喜びの色が浮かびあがりました。 「やれやれ」 「
お祝いに、煙草でものもう」 一同ホッとして、腰をのばしかけたその時です。 監....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
心から、感謝します。そしてアカグマ国の大発展、とりわけこのイネ州の統治三十周年を
お祝いいたします」 「いやあ、ありがとう。キンギン国の使臣から、そういっていただ....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
たまらなかったのです。どうぞまあ噂だけであって欲しいと希っていたほどでしたから、
お祝いにもまいりませんでしたし、遂々披露会にも出席いたしませんでした。処が翌朝の....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
知ったお邸内に忍び込み、様子を覗いていました。それは恰度お宮参りの日で、お屋敷は
お祝いのお客様で大混雑、応接室の方からは晴れやかな笑声が絶えず聞えて居りました。....
「香水紳士」より 著者:大阪圭吉
んのお家へ出掛けるのだった。 網棚の上の風呂敷の中には、お母さんから托された、
お祝いの品が包んである。昨日、お母さんと二人で、新宿へ出てととのえた品であった。....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
だし来月上旬でいい。『新仏教』読んだ。お為さんがアッパレ賢帰人となりすましたのは
お祝い申す。 出る前に、ふろしきを差入れるのを忘れないよう、いつかは本当に困っ....