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お腹
「お腹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お腹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
ちゃん。また病気になっちゃあ」自分は妻に声をかけた。「どうかしたのか?」「ええ、
お腹が少し悪いようなんです」この子供は長男に比《くら》べると、何かに病気をし勝ち....
「或る女」より 著者:有島武郎
んです、え、ひどく不規則じゃありませんか……痛むのは頭ばかりですか」
「いゝえ、
お腹《なか》も痛みはじめたんですの」
「どんなふうに」
「ぎゅっと錐《きり》でで....
「或る女」より 著者:有島武郎
ょうね。そうして光明寺《こうみょうじ》の桜を見て帰りましょう。そうするとちょうど
お腹《なか》がいい空《す》き具合になるわ」
倉地はなんとも答えなかったが、無論....
「僕の帽子のお話」より 著者:有島武郎
一|銭銅貨《せんどうか》を一枚皆に見せていらっしゃいました。
「これを何枚呑むと
お腹《なか》の痛みがなおりますか」
とお聞きになりました。
「一枚呑むとなおり....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
まいました。
けれども次の日が来ると僕は中々学校に行く気にはなれませんでした。
お腹《なか》が痛くなればいいと思ったり、頭痛がすればいいと思ったりしたけれども、....
「碁石を呑んだ八っちゃん」より 著者:有島武郎
婆やはせきこんで、 「通りましたね、まあよかったこと」 といった。きっと碁石が
お腹の中にはいってしまったのだろう。お母さんも少し安心なさったようだった。僕は泣....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
が承知だから、」 「じゃ、め組に附合って、これから遊びにでも何でもおいでなさい。
お腹が空いたって私、知らないから。さあ、そこを退いて頂戴よ、通れやしないわね。」....
「海異記」より 著者:泉鏡花
号外だ。もう何ともありやしねえや。」 「だって、お前さん、そんなことをしちゃまた
お腹が悪くなるよ。」 「何をよ、そんな事ッて。なあ、姉様、」 「甘いものを食べて....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
下男下女どもにも口留めして、秘さしったも道理じゃよ。 その嬢様は落っこちそうな
お腹じゃげな。」 「むむ、孕んでいたかい。そりゃ怪しからん、その息子というのが馴....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
、坊やは知ってるね、と云って、阿母は横抱に、しっかり私を胸へ抱いて、 こんな、
お腹をして、可哀相に……と云うと、熱い珠が、はらはらと私の頸へ落ちた。」 と見....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
か人が悪い。」広い額に手を加える。 「それに、母も、先生。お土産を楽しみにして、
お腹をすかして帰るからって、言づけをしたそうです。」 「益々恐縮。はあ、で、奥さ....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
のどがかわきますよ」 二人は郵便局に行きました。そこもしまっています。 「ママ
お腹がすきました」 おかあさんはだまったままでした。子どもはなぜ日曜でもないの....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
します。今は日本が暖かいからおもてに出てごらんなさい。羽根がむらさきのような黒で
お腹が白で、のどの所に赤い首巻きをしておとう様のおめしになる燕尾服の後部みたよう....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
のに音はしません。……いつの間にか、つい耳許に、若い、やさしい声が聞こえて、 (
お腹が疼いんですか。) 少年たち、病気を見舞うのに、別に、ほかに言葉はないので....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
っと燃え、奇臭鼻をつく。船頭見て愕き、走り来りて、 『どうなさいますのです。何か
お腹立ちなのですか。』と、燃え残りの綸屑※屑を掻き集めて、再び燃さんとせし漁史の....