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かど
「かど〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
かどの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ドはちょっとうしろをふりかえり、追手が、きまり通り、一閃の火と硫黄になって消える
かどうか見てみた。ところがそのとき、彼が見たのは、悪魔が鐙をふんまえて立ちあがり....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ーはただに本を読んだだけでは承知できないで、マルセットの本に書いてある事が正しい
かどうか、実験して見ようというので、ごくわずかしかもらわない小遣銭で、買えるよう....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
学資をスリ取られたとは在所へ言いもやられず、この上は塾僕学僕になりてもと奮発せし
かど、さる口もなく空しくこの家に厄介となり、鼻紙の事まで深沢の世話になるようにな....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
あり、ない様でもある。 それから間もなく、ルパシカに長靴、馬上ゆたかにと云うの
かどうかしらないが威風堂々とゆられつつ、謡いつつの奇妙な新聞社通いが始った様であ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
してきた私、この私が、これまで、罰してきたすべての殺人犯人達と同じことをしている
かどうかを誰が知ろう。 八月十日―― 誰が知ろう。私を、この私を、誰かが疑う....
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
さい。」
「だってお前は造花じゃないか?」
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角《
かど》から見た煙草屋の飾り窓。巻煙草の缶《かん》、葉巻の箱、パイプなどの並んだ中....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
盃を換《か》わしてから、今日までの勘定をすませた後、勢いよく旅籠《はたご》の門《
かど》を出た。
外はまだ人通りがなかった。二人はそれでも編笠に顔を包んで、兼ね....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
と云っても差支えない。が、転換した方向が、果して内蔵助にとって、愉快なものだった
かどうかは、自《おのずか》らまた別な問題である。
彼の述懐を聞くと、まず早水藤....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
少佐《ゆあさしょうさ》あたりが乗るのでなければ、果して馬自身でやり了《おお》せる
かどうか、疑問に思われます」と言うのである。わたしも勿論その点には多少の疑惑を抱....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
そろ》わなかった。出ているのもたいていはまっ青《さお》だった。が、今はいつのまに
かどの穂も同じように狐色《きつねいろ》に変り、穂先ごとに滴《しずく》をやどしてい....
「運」より 著者:芥川竜之介
て見ると、見物の男女《なんにょ》の中を、放免《ほうめん》が五六人、それに看督長《
かどのおさ》が一人ついて、物々しげに通りました。それからその連中にかこまれて、縄....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
した。(実を云えばこの代官も、世間一般の人々のように、一国の安危に関《かかわ》る
かどうか、そんな事はほとんど考えなかった。これは第一に法律があり、第二に人民の道....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
えたなり、驚いたように神父を見ている。神父の怒《いかり》に満ちた言葉もわかったの
かどうかはっきりしない。神父はほとんどのしかかるように鬚《ひげ》だらけの顔を突き....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
を眺めた。が、洋一は黙っていた。兄が今日帰るか帰らないか、――と云うより一体帰る
かどうか、彼には今も兄の意志が、どうも不確かでならないのだった。
「それとも明日....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
事実談を一つ報告しましょう。もっともわたしは素人《しろうと》ですから、小説になる
かどうかはわかりません。ただこの話を聞いた時にちょうど小説か何か読んだような心も....