»
からくり
「からくり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
からくりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
るにちがいない。おそらくこの思いつきは大工のヨースト・ヴァン・ホーテンが鰻落しの
からくりから借りてきたものであろう。校舎は、少々ものさびしいとはいえ気持ちのよい....
「少年」より 著者:芥川竜之介
きばんえ》の海はいずれも同じようにまっ青《さお》だった。殊に縁日《えんにち》の「
からくり」の見せる黄海《こうかい》の海戦の光景などは黄海と云うのにも関《かかわ》....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
なかったものである。しかし広場の出来た後にもここにかかる見世物小屋は活き人形や「
からくり」ばかりだった。 「こっちは法律、向うは化学――ですね。」 「亀戸も科学....
「或る女」より 著者:有島武郎
好奇心なり軽い嫉妬《しっと》なりをあおり立てようとする、あまり手もとの見えすいた
からくりだと思うと、葉子はさげすんだ心持ちで、犬にでもするようにぽいとそれを床の....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
》、山雀《やまがら》の芸当、剣の刃渡り、活《い》き人形、名所の覗《のぞ》き機関《
からくり》、電気手品、盲人相撲《めくらずもう》、評判の大蛇《だいじゃ》、天狗《て....
「古狢」より 著者:泉鏡花
、霰弾で鳥をばらす方が、よっぽど贅沢じゃないか、と思ったけれど、何しろ、木胴鉄胴
からくり胴鳴って通る飛団子、と一所に、隧道を幾つも抜けるんだからね。要するに仲蔵....
「山吹」より 著者:泉鏡花
と、赤い顱巻をしめた鮹になって、踊を踊るのですが、これには別に、そうした仕掛も、
からくりもないようです。――(覗き覗き、済して夫人のさしかざしたる番傘の中へ半身....
「瘤」より 著者:犬田卯
どは親類縁者をたよって他村の鑑札でごまかしたが、家屋税付加などにいたってはそんな
からくりも出来ない。農会費、水利組合費、これまた前年度の倍もかかるようになってし....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ああ、そうですか」 「それから、わたしの姿が見えないことです、これはちょっとした
からくりを使っているのです。こっちから説明しないでも、やがてみなさんのほうが、な....
「怪塔王」より 著者:海野十三
りついて、窓外を夢中になってながめています。 錨をさきにつけた麻縄と、彼が機体
からくりだしている麻縄とが二本ならんでみえる。 「うむ、もうすこしだ! おちつい....
「火薬船」より 著者:海野十三
おいて、船を走らせるんだ」 船は、うごきだした。だから、錨索は、がらがらと船内
からくり出していった。 「全速まで、早くあげろ。錨索を切ってしまえ」 そんな無....
「金属人間」より 著者:海野十三
青年学徒のしめすところの結論を信用しないであろうけれど……。そして読者諸君はこれ
からくりひろげられる物語の事実により、はたしてかれの研究が本ものか、それとも欠陥....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
ているんなら、その方法を知らない筈はない」 「いいえ、私は誓って申します。そんな
からくりは存じません」 「じゃあ、さっきいったことを知っているのは、どうしたわけ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
かったのだ。少年は幸運にもその球形の秘密箱を火のそばで焦がしたがために、秘密箱の
からくりは自然に中ではずれ、彼が二度目に手から地面の上へ落とすと、ぱっくりと二つ....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
ことなど、すでに諸君の知っているところである。 「おどろいたね。どこへいっても、
からくり仕掛ばかりの屋敷だ」 あまり物事におどろかない五井少年も、こんどはおど....