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「ぎすぎす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ぎすぎすの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新時代女性問答」より 著者:岡本かの子
新らしい智識の洗礼を受けたのちの彼女|等の素直さと女らしい愛らしさと皓潔な放胆がぎすぎすした理窟や気障な特別な新らしがりより新らしいのでしょう。 一平 昔の新し....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
はだいぶ永い間ソルボンヌ大学でそれを研究していました。だが彼の画風は、理窟っぽいぎすぎすしたところは毛頭ありません。彼の聡明な物象の把握力、日本人特異の単純化と....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
物屋をしている。そこの二階を出逢い所としていたようです。音造は二十七八で、いやにぎすぎすした気障な野郎ですよ。あんまり相手が掛け離れているので、わっしも最初はお....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で男っ振りも悪くない。岡っ引なんていうものは、とかくいやな眼付きをして、なんだかぎすぎすした人間が多いのですが、この甚五郎は商売柄に似合わず、人柄がおとなしやか....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
を立つる初めにおいても、なお今日の如く別段宗教家らしい所は少なかった。彼の容貌はぎすぎす不態な恰好は、まるで大食の、呑抜の、頑固な街道端の料理屋なんどの主人のよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
せ」 今まで美少年を相手にしていた砕けた気分がすっかり固くなり、言葉の折り目もぎすぎすしているようで、我ながらばつが悪いと感ぜずにはおられません。 四十四 ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
扶持《ぶち》の低い家禄のものとして、余裕のないその日その日は、気の持ちようまでもぎすぎすさせ一図にさせたのだ。ひびき渡る声で彼は云った。 「拙者が、送ってつかわ....
千世子(三)」より 著者:宮本百合子
よ。 例えば何か悪い事をしましょう、 頭の足りないせいだと思って同情してそうぎすぎすも云わずに置けばすぐ図にのって来ます、 あたり前だって云う様な顔をして....