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「くど〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

くどの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
した。 太郎右衛門は、その時伊作に向って、 「己ら、子供が不憫だわで、つれて行くども、金が欲しくて子供をつれて行くんでねい。」 と言ってどうしても金を受取りま....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ちびる》に癖のある、――まあ活動写真にすれば栗島澄子《くりしますみこ》の役所《やくどころ》なのです。夫の外交官も新時代の法学士ですから、新派悲劇じみたわからずや....
」より 著者:芥川竜之介
、背むしの坊主《ぼうず》が一人いて、そいつが何か陀羅尼《だらに》のようなものを、くどくど誦《ず》していたそうでございます。大方それが、気になったせいでございまし....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
引いたのが、四つ折のままはいっていた。 「どこ? 神山さん、この太極堂《たいきょくどう》と云うのは。」 洋一《よういち》はそれでも珍しそうに、叔母の読んでいる....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
坐っていた。その頃のカッフェ・パウリスタは中央にグラノフォンが一台あり、白銅《はくどう》を一つ入れさえすれば音楽の聞かれる設備になっていた。その夜《よ》もグラノ....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
《とこ》の間《ま》には、花も活《い》けてない青銅の瓶《かめ》が一つ、威《い》かつくどっしりと据えてあった。そうしてその上には怪しげな楊柳観音《ようりゅうかんのん....
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
までのどれよりも早い速力で、慌しく進んで来た。そうしてまた同じような速力で、慌しくどこかへ消えてしまった。ああ、あの騎兵たちも、寂しさはやはり自分と変らないので....
古千屋」より 著者:芥川竜之介
っと首へ目を注《そそ》いでいた。直之の首は頬たれ首ではなかった。が、赤銅色《しゃくどういろ》を帯びた上、本多正純《ほんだまさずみ》のいったように大きい両眼を見開....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
とこの殿じゃ。」と、憎々《にくにく》しげに答えました。するとその声が、また何となくどこかで一度、御耳になすったようでございましたから、愈《いよいよ》怪しく思召し....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
寺の、御仏《みほとけ》の御姿《みすがた》を拝むが好《よ》い。三界六道《さんがいろくどう》の教主、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無量《こうみょうむりょう》、....
少年」より 著者:芥川竜之介
い出すように。 六 お母さん 八歳か九歳《くさい》の時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島《かわしま》は回向院《えこういん》の濡《ぬ》....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
つ》いだ岩を肩の上で一揺《ひとゆす》り揺ってから、人のいない向うの砂の上へ勢いよくどうと投げ落した。するとあの猪首の若者はちょうど餌に饑《う》えた虎のように、猛....
偸盗」より 著者:芥川竜之介
い。言えと言うから、言えば、なおおぬしは、わしを殺す気になるわ。人殺し。極道《ごくどう》。」 「たれがおぬしを殺すと言った?」 「殺さぬ気なら、なぜおぬしこそ、....
道祖問答」より 著者:芥川竜之介
には麻耶夫人《まやふじん》じゃ。男女《なんにょ》の交会も万善《ばんぜん》の功徳《くどく》じゃ。われらが寝所には、久遠本地《くおんほんじ》の諸法、無作法身《むさほ....
尼提」より 著者:芥川竜之介
ゃかにょらい》に違いなかったからである。 釈迦如来は勿論|三界六道《さんがいろくどう》の教主《きょうしゅ》、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無礙《こうみょ....