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くねくね
「くねくね〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
くねくねの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でもつづく山路……大へん高い峠にかかったかと思うと、今度は降り坂になり、右に左に
くねくねとつづらに折れて、時に樹木の間から蒼い海原がのぞきます。やがて行きついた....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
広場のぬるぬるすべる沼のような所へ来ました。そこには脂ぶとりにふとった水へびが、
くねくねといやらしい白茶けた腹をみせていました。この沼のまんなかに、難船した人た....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
、風呂場や、会議室や、便所などと、いくつにも仕切られた部屋部屋があった。それらは
くねくねと曲りくねってつづいているのであった。すると例の女の子は「アスモト御注意....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
、したたか耳たぶのあたりをなぐりつけられて、悲鳴をあげた。 そのうち、シャツが
くねくねと気味わるく動き、人間がぬぎすてるようにまるまったと思うと、ぽんと窓ぎわ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ば、たちまち墜落です。 青江三空曹は、ついに綱わたりをあきらめて、体をしきりに
くねくねさせています。なんとかして服に燃えついた火を消したいとおもい、必死の努力....
「火星探険」より 著者:海野十三
れた形だ。ブブンの大きな眼玉がぐるぐると動き、彼の頭に生えている触角が蛇のように
くねくねと気味わるくゆらぐ。 ネッドは心配のため、呼吸が停まりそうになって、張....
「火星兵団」より 著者:海野十三
偵察艇の火星兵には、人間隊が見えなかった。見渡すと山には木がしげり、白い道が
くねくねまわっているのと、それから、はるかに下の方に、畠が見えるばかりであった。....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
らにょきっと出た首らしいものは、およそ百メートルはあろうと思われる。 それは、
くねくねと曲って、ゆらゆらうごいているが、そのぶきみさといったらない。この首の一....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
駈けだした。彼は電車道を越えて、大久保の長屋町の方に走りこんだが、それから露地を
くねくね曲った末に、「おうの屋」と白字を染ぬいた一軒の質屋へ飛び込んだ。 「こな....
「食魔」より 著者:岡本かの子
まれた古代人形のようでもある。蒼黒く燻んだ古代人形はほぼ一定の律動をもって動く、
くねくね、きゅーっぎゅっと※く。同じ事が何度も繰返される。モデル娘は惨ましさに泣....
「富士」より 著者:岡本かの子
。これはそのままでわしが貰おう」 翁は、瓜わらべを抱えて戸外へ出た。瓜わらべは
くねくね可憐な鳴声を立てて鼻面を翁の胸にこすりつけた。翁は何となく涙ぐんだ。 ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
て、水棲人|覗くと早合点したのだろう。そこからは、道あるいは広くあるいは狭まり、
くねくね曲りくねりながら、下降してゆくようである。すると、眼界がとつぜん開け、か....
「世相」より 著者:織田作之助
て右へ折れると、ポン引と易者と寿司屋で有名な精華学校裏の通りへ出るし、左へ折れて
くねくね曲って行くと、難波から千日前に通ずる南海通りの漫才小屋の表へ出るというや....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
やだわ、いやだわ、こんなことなら来るんじゃなかったと、わざと二十歳前の娘みたいに
くねくねとすね、それをはたの者がなだめる、――そんな騒ぎの、しかしどちらかといえ....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
一つ口を利かずに、ついて来るのに任せて、やがて、高台寺の道を清水の参詣道へ折れ、
くねくねと曲って登って行くと、音羽山が真近に迫り、清閑荘というアパートが、森の中....