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「くりくり坊主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

くりくり坊主の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
人いました。一人は立って、一人は椅子《いす》に腰をかけていました。ただし両方ともくりくり坊主です。その立っている方が、僕らが這入《はい》るや否《いな》や、友人の....
死までを語る」より 著者:直木三十五
取次が、二階へ上れ、と云うので、二階へ行って、云われた扉を開けると、右側の机に、くりくり坊主の男がいて、こっちを向くと 「もうきまった」 と、云って、又机に向....
赤い貨車」より 著者:宮本百合子
ウラジミール・イワノヴィッチ、ちょっとごらんなさい」 と叫んだ。はげのこった髪をくりくり坊主のように短くして、太短い眉、あから顔の電気技師が女のそばへ行った。 ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
うを容赦なく打ち据えるばかりか、顔の美しい者ほどその刑罰を重くして、その髪の毛をくりくり坊主に剃り落すこともあり、甚だしきは小刀をもって鼻の孔をえぐったりするこ....
銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
裏通りの寄席へ行った。暑いころの昼席だと聴衆はほんの四五人ぐらいのこともあった。くりくり坊主の桃川如燕が張り扇で元亀天正の武将の勇姿をたたき出している間に、手ぬ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
阿Qは午後から丸太の門の外へ引きずり出され大広間に行った。正面の高いところにくりくり坊主の親爺が一人坐していた。阿Qはこの人は坊さんかもしれないと思って、下....
頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
る罰である。※《かみきり》に至っては微罪中の微罪だが、かつてどれほど多くの人が、くりくり坊主にされたため、彼の社会から彼の大事な一生を蹂躙されたかしれん。 わ....