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ごろごろ
「ごろごろ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ごろごろの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
そとをのぞいていて、菓子やプディングがたくさんできそうだ。その下には黄色い南瓜が
ごろごろして、美しい丸い腹を太陽に向け、最上等のパイがいくらでもつくれそうである....
「墓」より 著者:秋田滋
に、雀躍りをしたいような、そこらじゅうを無茶苦茶に馳けてみたいような、大地の上を
ごろごろ転げ※りたいような気持を起させるのでした。 こうして、彼女はわたくしの....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
そうに唾《つば》をするが早いか、たちまち大きい石臼《いしうす》になった。そうして
ごろごろ転がりながら闇の中に消え失《う》せてしまった。
じょあん孫七《まごしち....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
、おい、何だってまたそんなにめかすんだい?」
その日は一日店へも行かず、妾宅に
ごろごろしていた牧野《まきの》は、風俗画報《ふうぞくがほう》を拡げながら、不審そ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
《りょうじょく》を加えた。彼は打たれたり蹴《け》られたりする度毎《たびごと》に、
ごろごろ地上を転がりまわって、牛の吼《ほ》えるような怒声を挙げた。
部落の老若....
「羅生門」より 著者:芥川竜之介
ほど、土を捏《こ》ねて造った人形のように、口を開《あ》いたり手を延ばしたりして、
ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、ぼん....
「路上」より 著者:芥川竜之介
《あかレンガ》の建物の方へ、ゆっくりした歩調で歩き出した。
と、突然頭の上で、
ごろごろと春の雷《らい》が鳴った。仰向《あおむ》いて見ると、空はいつの間にか灰汁....
「或る女」より 著者:有島武郎
の時もね、わたしはたて続けにビールを何杯飲みましたろう。なんでもびんがそこいらに
ごろごろころがりました。そしてしまいには何がなんだか夢中になって、宅に出入りする....
「卑怯者」より 著者:有島武郎
しめる手伝いをしてやろうかとふと思ってみたが、あすこまで行くうちには牛乳瓶がもう
ごろごろと転げ出しているだろう。その音を聞きつけて、往来の子供たちはもとより、向....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のはあたりまえです。それでもやっと山まで来て、とんとん戸をたたきましたとたんに、
ごろごろひどいかみなりの音がして、山はぱっくり口をあきました。王女はなかへはいり....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
リーザのあたまにふりそそぎました。空はしっきりなしにあかあかともえる火で光って、
ごろごろ、
ごろごろ、たえず音がして、かみなりはなりつづきました。でも、きょうだい....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
「忰や。」 と、呼ばれ、大の御ひいき者でした。それは背中をぐいと高くしたり、喉を
ごろごろ鳴らしたり逆に撫でられると毛から火の子を出す事まで出来ました。牝鶏はとい....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
ているにかわらず、毎年何百という官私大学卒業生が、その半分は職を得かねて下宿屋に
ごろごろしているではないか。しかも彼らはまだまだ幸福なほうである。前にもいったご....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
つつ、面白そうな花見がえりが、ぞろぞろ橋を渡る跫音が、約束通り、とととと、どど、
ごろごろと、且つ乱れてそこへ響く。……幽に人声――女らしいのも、ほほほ、と聞こえ....
「海異記」より 著者:泉鏡花
うな海坊主が、かさなり合って寝てるようだ。 おら胴の間へ転げ込んだよ。ここにも
ごろごろと八九人さ、小さくなってすくんでいるだね。 どこだも知んねえ海の中に、....