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ご念
「ご念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ご念の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、取分けて、で、折返して小さめの、皿に、小形小刀の、肉叉がまたきらりと光る。 「
ご念の入った事で……光栄です、ありがたい。」 「……お気にめして……おいしいこと....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
言葉に嘘はあるまいな」「何んのいつわり申しましょう」「その言葉忘れるなよ」「はい
ご念には及びませぬ」 甚内は満足したように、不思議な微笑を頬に浮かべた。……思....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
所へこんな夜中に俺の他に誰が来るものか」 「誂え物は持って来たろうな?」 「へ、
ご念にゃ及ばねえ。数々の売品持って参って候だ、寒くていけねえ早く開けてくんな」 ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
めてからねたを集める手口や、あっしだっても見よう見まねでもう免許ずみですからね、
ご念までもなく、ちゃんともうそいつあまっさきに洗ったんですよ」 「どういう見込み....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とよ。なんぞまたでかものらしいぜ」 「大きにな、ただのてんかんにしちゃ、ちいっと
ご念がはいりすぎると思ったからな。それにしても、なんじゃねえか、うわさに聞いたよ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たも同然だから、そういって追っ払いなよ!」 少し雲行きのよろしくないところへ、
ご念の入りすぎた手紙でしたから、吐き出すようにいっていましたが、伝六が使いの者を....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
やかなことばがずばッと飛んでいきました。 「神妙に申したてねばあいならんぞ」 「
ご念までもござりませぬ」 「では、あい尋ねるが、そちの手掛けた西条流半弓一式を近....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ほどまえでござります」 「その節はじゅうぶん中身を改めて、預かったのじゃな」 「
ご念までもござりませぬ」 「どういう品か、存じて預かりおったか」 「ご名家の北村....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ますが……」 「おるか!」 「朝のうち一刻《ひととき》は信心するがならわし。あの
ご念仏の声が親の新助でござります」 「いいや、行く、行く。お上のだんなの御用なら....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ことにしようか。念を押すまでもねえが、昨夜のままになっているンだろうな」 「その
ご念にはおよびません。非常止めにして、火消人足さえ入れないことにしてあります」 ....
「西林図」より 著者:久生十蘭
っておりましたことです……それで、門は、どちらの門から、お入れしましょうか」 「
ご念の入ったことで……今日は、表門《おもて》からではなく、裏の潜門《くぐり》から....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
平松 (それらの後につづきながら振返って)おい仙太、おぼえているがええぞ! 仙太
ご念にゃおよばねえ。しかし旦那、そんな具合で自由党征伐の加勢をすりゃ、何か得のい....
「三国志」より 著者:吉川英治
とどまっておりますまい」 「ははは、羽将軍は、なお曹操の心事をお疑いとみえるな。
ご念には及ばん……」 曹操はいったが、笑いにまぎらした中に、おおい得ない感情が....
「三国志」より 著者:吉川英治
から、ぜひ足下にも一臂の力を貸してもらわねばならん」 「主命とあれば黙止がたい。
ご念までもなく、助太刀いたすが、して、貴君にはどんな用意があるのか」 「実はすで....
「三国志」より 著者:吉川英治
のずから釈然と氷解して下さるでしょう」 「御身はきっと、それをしてみせるか」 「
ご念には及びません」 即ち、韓遂は翌る日、幕下の李湛、馬玩、楊秋、侯選などを連....