»
ご殿
「ご殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ご殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
るでこどもたちをかわいがらないことは、もうはじめてあったその日からわかりました。
ご殿じゅうこぞって、たいそうなお祝の宴会がありました。こどもたちは「お客さまごっ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
、人の波に乗って、赤く、光って流れた。 その影も、灯も、犬が三匹ばかり、まごま
ご殿しながらついて、川端の酸漿提灯の中へぞろぞろと黒くなって紛れたあとは、彳んで....
「白雪姫」より 著者:菊池寛
わかい女王さまを見ないでは、とても、安心できませんでした。女王さまは、まねかれた
ご殿にはいりました。そして、ふと見れば、わかい女王になる人とは白雪姫ではありませ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
であるか、はっきりとは知らなかった。わたしは黄金の木や、大理石の町や玉でかざった
ご殿がそこにもここにも建っていても、ちっともおどろきはしなかったであろう。 わ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
でございます」 「それにしては道が違う」 「おやさようでございましたか。広い広い
ご殿ではあり、新参者の悲しさにさては道を間違えたかしら」 「おおおお道は大間違い....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
据えてくれよう」 間もなく葉之助は心の中でこういう大望を抱くようになった。彼は
ご殿から下がって来るや郊外の森へ出かけて行き、八幡宮の社前に坐って無念無想に入る....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
明することは出来なかった。そして、出来ない苦しさが胸一ぱいになるのである。ここは
ご殿でもなく――むろんシップの聚落《しゅうらく》でもなかった。帰って来たもとの領....