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「ご覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ご覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
秋山図」より 著者:芥川竜之介
「――黄大癡《こうたいち》といえば、大癡の秋山図《しゅうざんず》をご覧《らん》になったことがありますか?」 ある秋の夜《よ》、甌香閣《おうこうか....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
めに MENSURA ZOILI と名をつけたそうです。」 「あなたは、そいつをご覧になった事があるのですか。」 「いいえ。ゾイリア日報の挿絵《さしえ》で、見た....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦争の時期に入るだろう、ということになります。余りに短いようでありますが、考えてご覧なさい。飛行機が発明されて三十何年、本当の飛行機らしくなってから二十年内外、....
縁結び」より 著者:泉鏡花
を忘れました。あなた、あなた、」 と二声に、引起された涙の顔。 「こっちへ来てご覧なさい。」 謙造は座を譲って、 「こっちへ来て、ここへ、」 と指さされた....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
「えい、神職様。馬蛤の穴にかくれた小さなものを虐げました。うってがえしに、あの、ご覧じ、石段下を一杯に倒れた血みどろの大魚を、雲の中から、ずどどどど!だしぬけに....
高野聖」より 著者:泉鏡花
るたけお午睡《ひるね》の邪魔《じゃま》になりませぬようにそっと通行いたしまする。ご覧《らん》の通り杖も棄てました。)と我《が》折《お》れしみじみと頼んで額を上げ....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
白い、痩せた墨染の若い出家が一人いたのである。 私の一礼に答えて、 「ご緩り、ご覧なさい。」 二、三の散佚はあろうが、言うまでもなく、堂の内壁にめぐらした八....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
えば、いずれ木賃宿でしょう、野宿にしたって、それは困るわね。でも、真面目ですよ、ご覧なさい――昨日も上野の浄明院|石占寺の万体地蔵様に、お参りをして、五百体、六....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
梢もる透間を、銀象嵌に鏤めつつ、そのもの音の響きに揺れた。 「まあ、あれ、あれ、ご覧なさいまし、長刀が空を飛んで行く。」…… 榎の梢を、兎のような雲にのって。....
地獄の使者」より 著者:海野十三
た。 「先生、あれはどうなりました」 「あれとは何じゃ」 「鼠です。鼠を解剖してご覧になりましたか」 「おお、そのこと……解剖はした。解剖はしたが、はっきり分ら....
赤外線男」より 著者:海野十三
にもお出で願うよう申上げて置きましたが、先刻総監閣下が急に見たいと仰有るので到頭ご覧に入れちまったのです」 「そりゃ拙かったですネ」と帆村は腹立たしそうに云った....
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
連れてまいりましょう。もちろん、実物も、彼氏のところにあるはずですから、持参してご覧にいれられるように計らいましょう」 余は、すべてを請合ったのだった。 ....
黒猫十三」より 著者:大倉燁子
女はどこに秘してあるんだね?」 彼はむッとして、ぶッきら棒に答えた。 「畜生!ご覧の通り逃げちゃった!」 「一体これやどうしたッてんだ? 泥棒が入ったんじゃな....
鉄の処女」より 著者:大倉燁子
んです。南洋で虎に喰われて死んだという事になっている兄は私なんです。しかし実際はご覧の通り生きています。弟にとってはたった一人しかない兄弟、血を分けた兄なんです....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
眼をぱちぱちさせた。 「つまりですね」私は向うの部屋のほうを見ながら、「あなたもご覧になれば判ると思いますが、ああいう惨酷なことをして子供を奪いとって逃げ出した....