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しょう事
「しょう事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
しょう事の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
して一日働き続けた。日がかげるころになって葉子も一緒に庭に出てみた。ただ乱暴な、
しょう事なしのいたずら仕事とのみ思われたものが、片づいてみるとどこからどこまで要....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
と小屋を出た。この村に這入りこんだ博徒らの張っていた賭場《とば》をさして彼の足は
しょう事なしに向いて行った。
(五)
よくこれほどあるもんだと思....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
には影さえ射さなかったろう。ところが原さんの前で寒い奥歯を噛《か》みしめながら、
しょう事なしの押問答をしているうちに、自分はどうあっても坑夫になるべき運命、否《....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
るんだ、と思ったのもあったんだ。 (明るさ、暗さの差別は無いが、の、の、殿、私が
しょう事、それをせねば、日が出ましても消えはせぬが。) (可、何をしに来たんだ、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
し夜を明かし慰むべき事じゃ、千も万も入らず、当時無敵は若衆様と腎を働かし討ち死に
しょう事じゃ、しからざれば若衆の御袋様と(以下欠文)」とあり。思うさま楽しむを討....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
おいらのせいじゃないぞ。 一の烏 (笑う)ははははは、そこで何と言おう。 二の烏
しょう事はあるまい。やっぱり、あとは、烏のせいだと言わねばなるまい。 三の烏 す....
「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」より 著者:楠山正雄
たくないからでした。 さて、いさんで町へ出て行ったものの、いろいろめんどうな訴
しょう事件になって、船のにもつは、そっくりとり上げられ、商人は、出かけたときより....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
、駄菓子を売って、蝙蝠のはりかえ直しと夫婦になって暮している処へ、のたれ込んで、
しょう事なし門づけに出たんですがね、その身になってもお前さん、見得じゃないけれど....