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すなお
「すなお〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
すなおの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
場合でも必ず利点や愉快なことがあるはずです。もっともそれは、わたくしどもが冗談を
すなおに受けとればのことですが」 「そこで、悪魔の騎士と競走することになった人は....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
十内には、可笑《おか》しいと同時に、可愛《かわい》かったのであろう。彼は、素直《
すなお》に伝右衛門の意をむかえて、当時内蔵助が仇家《きゅうか》の細作《さいさく》....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
れは満更《まんざら》嘘ではない。何度もおれは手招《てまね》ぎをした。」と、素直《
すなお》に御頷《おうなず》きなさいました。
「では都の噂通り、あの松浦《まつら》....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
「何か御用ですか? お父さん。」
「うん。まあ、そこにおかけ。」
青年は素直《
すなお》に腰を下《おろ》した。
「何です?」
少将は返事をするために、青年の胸....
「少年」より 著者:芥川竜之介
い。」
これはつうやの常套《じょうとう》手段である。彼女は何を尋ねても、素直《
すなお》に教えたと云うことはない。必ず一度は厳格《げんかく》に「考えて御覧なさい....
「或る女」より 著者:有島武郎
とうにあぶのうござんすよ……用があったら呼んでくださいよ」
とだけいって素直《
すなお》にはいって行った。
「Simpleton!」
葉子は心の中でこうつぶや....
「或る女」より 著者:有島武郎
じょうず》にまとめようというについての相談だという事がのみ込めていたので、素直《
すなお》に立って座をはずした。
中の十畳を隔てた十六畳に二人の寝床は取ってあっ....
「星座」より 著者:有島武郎
強く引き開けられた。それは渡瀬さんに違いなかった。おぬいは別に慌てることもなく、
すなおな気持で立ち上って迎いに出ようとしたが、部屋の出口の柱に、母とおぬいとの襷....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
は全く自分の立場を知らないものだ」という意味を言われたのを記憶する。私はその時、
すなおに氏の言葉を受け取ることができなかった。そしてこういう意味の言葉をもって答....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
日がたつにつれて、王子はだんだん人魚のひいさまが好きになりました。王子は、心の
すなおな、かわいいこどもをかわいがるように、ひいさまをかわいがりました。けれど、....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
朱の唇、ものいいたさを先んじられて紅梅の花|揺ぐよう。黒目勝の清しやかに、美しく
すなおな眉の、濃きにや過ぐると煙ったのは、五日月に青柳の影やや深き趣あり。浦子と....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
灯を――それでもって、ええ。…… さあ、女の髪と分りました、漆のような、黒い、
すなおな、柔かな、細々した、その長うございましたこと。……お嬢様。」 「いいえ、....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
のに、女房は気障だという顔もせず、お客|冥利に、義理にうどんを誂えれば、乱れても
すなおに銀杏返の鬢を振って、 「およしなさいまし、むだな事でございます。おしたじ....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
で――ただうつくしいというより仇っぽい婦人だったんです。何しろその体裁ですから、
すなおな髪を引詰めて櫛巻でいましたが、生際が薄青いくらい、襟脚が透通って、日南で....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
の上に浮いて出た。 ト見ると、房々とある艶やかな黒髪を、耳許白く梳って、櫛巻に
すなおに結んだ、顔を俯向けに、撫肩の、細く袖を引合わせて、胸を抱いたが、衣紋白く....