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「すみ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

すみの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
聞きながら、時々前にかがみ、講演がすむと、周囲の人々に「ありがとう」とか、「おやすみ」とか言いつつ、細君と一緒に階段を上って自分の部屋に帰る。時には二三の友人と....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
したちょっと唇《くちびる》に癖のある、――まあ活動写真にすれば栗島澄子《くりしますみこ》の役所《やくどころ》なのです。夫の外交官も新時代の法学士ですから、新派悲....
」より 著者:芥川竜之介
《えぼし》もかぶらず、曳かれて参ります。どうも物盗りを捕えて、これからその住家《すみか》へ、実録《じつろく》をしに行く所らしいのでございますな。 「しかも、その....
おぎん」より 著者:芥川竜之介
ある。おぎんは両親を失った後、じょあん孫七の養女になった。孫七の妻、じょあんなおすみも、やはり心の優しい人である。おぎんはこの夫婦と一しょに、牛を追ったり麦を刈....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
すぐに気を変えて、 「何? 叔母さん、それは。」と云った。 「今神山さんに墨色《すみいろ》を見て来て貰ったんだよ。――洋ちゃん、ちょいとお母さんを見て来ておくれ....
片恋」より 著者:芥川竜之介
ません。西洋の居酒屋か何かなんでしょう。お酒の罎《びん》がずうっとならんでいて、すみの方には大きな鸚鵡《おうむ》の籠が一つ吊下げてあるんです。それが夜の所だと見....
河童」より 著者:芥川竜之介
文明――少なくとも日本の文明などとあまり大差はありません。往来に面した客間の隅《すみ》には小さいピアノが一台あり、それからまた壁には額縁《がくぶち》へ入れたエッ....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
鉢を隔てながら、牧野の酒の相手をした。二人の間の茶ぶ台には、大抵《たいてい》からすみや海鼠腸《このわた》が、小綺麗な皿小鉢を並べていた。 そう云う時には過去の....
煙管」より 著者:芥川竜之介
る毎に、必ず愛用の煙管《きせる》を持って行った。当時有名な煙管商、住吉屋七兵衛《すみよしやしちべえ》の手に成った、金無垢地《きんむくじ》に、剣梅鉢《けんうめばち....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
もら》いが来る。客の出入りはもちろんあった。その混雑の中に―― つつましく隅《すみ》へ寄って、その混雑の中に、静かに垢《あか》を落している、六十あまりの老人が....
少年」より 著者:芥川竜之介
のはない。保吉《やすきち》は未《いま》だに食物《しょくもつ》の色彩――※脯《からすみ》だの焼海苔《やきのり》だの酢蠣《すがき》だの辣薑《らっきょう》だのの色彩を....
蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
出した。が、その男はわき目もふらずにさっさと僕等とすれ違って行った。 「じゃおやすみなさい。」 「おやすみなさいまし。」 僕等は気軽にO君に別れ、松風の音の中....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
」 彼は元気よくこう答えると、もう若者には用がないと云ったように、夕霞《ゆうがすみ》のたなびいた春の河原を元来た方へ歩き出した。彼の心の中には、今までにない幸....
捨児」より 著者:芥川竜之介
「浅草《あさくさ》の永住町《ながすみちょう》に、信行寺《しんぎょうじ》と云う寺がありますが、――いえ、大きな寺じ....
仙人」より 著者:芥川竜之介
売がすたり易い。そう云う時には、ほかに仕方もないから、うす暗い客舎《はたご》の片すみで、鼠を相手に退屈をまぎらせながら、いつもなら慌しい日の暮を、待ちかねるよう....