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たき火
「たき火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
たき火の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火事とポチ」より 著者:有島武郎
》だったのに、屋根の下の所あたりから火がちょろちょろと燃え出していた。ぱちぱちと
たき火のような音も聞こえていた。ポチの鳴き声もよく聞こえていた。
ぼくの家は町....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
はとめられてあったからです。 大きな、煤けたひろまには、煙がもうもうしていて、
たき火が、赤あかと石だたみのゆか上でもえていました。煙はてんじょうの下にたちまよ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
、赫々たる洋燈の周囲を、飛び廻り、飛び狂い、火にあくがれていたりしが、ぱっと羽た
たき火屋の中へ逆さまに飛び入りつ、煽動に消える火とともに身を焦してぞ失せにけり。....
「恐竜島」より 著者:海野十三
るわけはない。どうした火じゃろうか」 伯爵は、それが玉太郎の手ではじめられた、
たき火とは知るよしもない。 だが、その玉太郎の姿が見えないのは、どうしたわけで....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
っていることを思いだした。そうだ。ライターで火をつけ、枯れ枝をあつめて、どんどん
たき火をすればいいのである。少年は元気づいた。 火縄式のライターは、炭火のよう....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
利の出ない仏様なら、何ももったいないことはないではないか。」そう言って振り向いて
たき火にからだをあたためた。 禅の東洋思想に対する特殊な寄与は、この現世の事を....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
。そこでやっと、まほう使が足をとめました。 「ああ、とうとうやって来たな。まず、
たき火をしようじゃあないか。かれ枝を少し拾って来ておくれ。」と、アラジンに言いま....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
そこらじゅうを歩きまわったり、寝ころんだりしました。中でも、私たち五六人の者は、
たき火をして、晩ごはんをこしらえようとしました。 やっと、
たき火がもえついた時....
「火の扉」より 著者:岸田国士
女は、気をとりなおして、その小屋の中をのぞいてみた。だれも住んでいる模様はない。
たき火をしたらしい跡はあるけれども、たゞそれだけのことである。 「さ、トムちやん....
「安達が原」より 著者:楠山正雄
返しおばあさんにお礼をいっていました。 お夕飯がすむと、坊さんは炉端に座って、
たき火にあたりながら、いろいろ旅の話をしますと、おばあさんはいちいちうなずいて聞....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
かべや屋根からまきを引きぬいて来ればよかった。それはわけなくできた。 まもなく
たき火の赤いほのおがえんえんと立った。むろん小屋はけむりでいっぱいになったが、そ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
楽師や、屋台店が二、三日まえから出ていた。 わたしたちはあるテント張り小屋で、
たき火の上に鉄びんがかかっている所を通り過ぎると、曲馬団でマチアの友だちであった....
「忠義な犬」より 著者:楠山正雄
|本の大きな木の、うつろになった中に入って、犬どもを木のまわりに集めて、たくさん
たき火をして、その晩は眠ることにしました。するうちつい昼間の疲れが出て、人も犬も....
「ヘンゼルとグレーテル」より 著者:楠山正雄
に、こどもたちをつれだして、森のおくのおくの、木ぶかい所まで行くのだよ。そこで、
たき火をしてやって、めいめいひとかけずつパンをあてがっておいて、それなりわたした....
「ルンペルシュチルツヒェン」より 著者:楠山正雄
。そのとき、わたくしはふと、そのへんに一けん、小家をみつけました。その家の前に、
たき火がしてありまして、火のまわりに、それはいかにもとぼけた、おかしなかっこうの....