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「だめ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

だめの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
を見たように思った。彼は立ちどまり、口笛を吹くのをやめた。しかし、もっとよく見さだめると、それは木が雷にうたれて、白木がむき出しになっているのだとわかった。突然....
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
、心を動かさないとは限りません。そこで髪長彦は勇気をとり直して、吠えたける犬をなだめながら、一心不乱に笛を吹き出しました。 するとその音色《ねいろ》の面白さに....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
とざしたと思うと、前よりも一層驚いたように年とった支那人へ話しかけた。 「駄目《だめ》です。忍野半三郎君は三日前《みっかまえ》に死んでいます。」 「三日前に死ん....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
、かなり大声《おおごえ》に返事をした。 「哀《あわ》れっぽい声を出したって駄目《だめ》だよ。また君、金《かね》のことだろう?」 「いいえ、金のことじゃありません....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
にもそんな物はないんだからね、今夜はゆっくり寝た方が好いよ。」 賢造はお律をなだめると同時に、ちらりと慎太郎の方へ眼くばせをした。慎太郎は早速膝を擡《もた》げ....
河童」より 著者:芥川竜之介
ま、僕ら五人に宣言しました。(実はひとりと四匹《しひき》とです。) 「もう駄目《だめ》です。トック君は元来胃病でしたから、それだけでも憂鬱《ゆううつ》になりやす....
カルメン」より 著者:芥川竜之介
云えば繃帯していたようだね。」 「イイナはあの晩ホテルへ帰ると、……」 「駄目《だめ》だよ、君、それを飲んじゃ。」 僕はT君に注意した。薄い光のさしたグラスの....
」より 著者:芥川竜之介
と彼は硝子《ガラス》窓の下に人一倍細い頸《くび》を曲げながら、いつもトランプの運だめしをしていた。そのまた彼の頭の上には真鍮《しんちゅう》の油壺《あぶらつぼ》の....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
》い。」!) 「『虞美人草《ぐびじんそう》』は?」 「あれは僕の日本語じゃ駄目《だめ》だ。……きょうは飯《めし》ぐらいはつき合えるかね?」 「うん、僕もそのつも....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
のと御思いなさい。」 「どうしても遇えないでございましょうか?」 お蓮に駄目《だめ》を押された道人は、金襴《きんらん》の袋の口をしめると、脂《あぶら》ぎった頬....
校正後に」より 著者:芥川竜之介
、どうも失敗しそうで、逡巡《しゅんじゅん》したくなる。アミエルの言ったように、腕だめしに剣を揮《ふ》ってみるばかりで、一度もそれを実際に使わないようなことになっ....
黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
そ十分あまりも続いてから、祖母は静に孫娘を抱き起すと、怖がるのを頻《しき》りになだめだめ、自分の隣に坐らせました。そうして今度はお栄にもわかるように、この黒檀....
死後」より 著者:芥川竜之介
。 「子供に父と言わせられる人か?」 「そんなことを言ったって、……」 「駄目《だめ》だ、いくら弁解《べんかい》しても。」 妻は僕の怒鳴《どな》るよりも前にも....
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
ったことだけは、記憶している。そのあとで、涙をふいて、眼をあいたら、僕の前に掃きだめがあった。なんでも、斎場とどこかの家との間らしい。掃きだめには、卵のからが三....
偸盗」より 著者:芥川竜之介
、依然として、目をつぶったまま、顔の筋肉一つ動かさない。 「そんな事をしたって、だめだよ。さっきなんぞは、犬に食いつかれてさえ、やっぱりじっとしていたんだから。....