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ちり鍋
「ちり鍋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ちり鍋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
ほっとした。 一月ほど経ったある日、朝っぱらから四人づれの客が来て、河豚刺身と
ちり鍋を注文した。二人いる板場のうち、一人は四、五日前暇をとり、一人は前の晩カン....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
。茶色をしていて柔らかい。 それから、雄河豚の睾丸が素敵に珍味だ。白子と言って
ちり鍋によく、味噌汁にいい。河豚ぎらいの尾崎行雄老が先年別府で、この白子を豆腐で....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
い、ついで餅と狸の肉を入れるのだ。 つまり、広州の三蛇会料理というのは、日本の
ちり鍋で、へびちりとか呼んでいいのかも知れない。こんなわけで、狸は支那の代表的料....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
なるのである。 姫柚子といえば、この初秋鎌倉の釣友を訪ねたとき、夕餐の膳を飾る
ちり鍋に添えて、緑の色深い姫柚子が数粒、小皿の上にあった。私は、それをなつかしく....
「河豚」より 著者:吉川英治
た国力に関わりがあると云える。これで毒がなかったらなどという望みは、逸民の慾だ、
ちり鍋の春菊が赤くなった頃によく出る囈言である。....