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つくつく法師
「つくつく法師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
つくつく法師の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
時また蝉《せみ》の声を聞いた。その声はこの間中《あいだじゅう》聞いたのと違って、
つくつく法師《ぼうし》の声であった。私は夏郷里に帰って、煮え付くような蝉の声の中....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
あおぎり》の緑を綴《つづ》る間から西に傾く日が斑《まだ》らに洩《も》れて、幹には
つくつく法師《ぼうし》が懸命にないている。晩はことによると一雨かかるかも知れない....
「白蛾」より 著者:豊島与志雄
した。昔、お千代さんの室でも蝉が鳴きました。夜中なのに、室にとびこんできた一匹の
つくつく法師が、電灯の笠の上方のコードに逆様にとまって、大きな声で鳴きました。お....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
たのである。播州印南郡の土筆採りの童詞として、郡誌には次のような唄が載せてある。
つくつく法師出やらんか 親はないか子はないか たった一人の娘の子 なこどに取られ....