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なお
「なお〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
なおの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
彼は百姓を手つだって、かるい畑仕事をしてやった。乾草つくりに手をかしたり、垣根を
なおしたり、馬に水をのませに連れていったり、牝牛を放牧場から駆りたてたり、冬の煖....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
およびローマの文明の傾向を論じたりしたが、一方では王立協会の前途について心配し、
なおその一節には、 「旅行から受くる利益と愉快とを貴ぶことはもちろんである。しか....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
自ら言うは異な事なれど、予は物覚えよく、一を聞て二三は知るほどなりしゆえ、伯父は
なお身を入れてこの子こそ穂垂という家の苗字を世に知らせ、またその生国としてこの地....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
「ロベエルや、よござんすか、体躯をまッすぐにしてないと猫背になってしまって、一生
なおりませんよ」と、私に云っていたその言葉を思い出した。 また、別な抽斗をいき....
「狂女」より 著者:秋田滋
焦点のない、うつろな眼を将校のほうに向けた。が、うんとも答えなかった。 将校は
なおも語をついで云った。 「無体もたいていにしてもらいたいね。もしもあんたが自分....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
――生きものとはそもいかなるものであろう。それは、思惟によって、万物を反映する。
なお、記憶と意識とによって、世を要約し、世の歴史を自己の中に蔵めている。各個の人....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
てを下《くだ》した。しかしこの名医の薬を飲むようになってもやはり甚太夫の病は癒《
なお》らなかった。喜三郎は看病の傍《かたわら》、ひたすら諸々《もろもろ》の仏神に....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
立ち至って見れば、その汚名も受けずには居《お》られますまい。まして、余人は猶更《
なおさら》の事でございます。これは、仇討《あだうち》の真似事を致すほど、義に勇み....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ためである。浴室の窓や戸じまりを厳重にしたのもそのためである。しかし彼はそれでも
なお絶えず不安を感じていた。また不安を感じたのも無理ではなかったのに違いない。な....
「運」より 著者:芥川竜之介
たが、生憎《あいにく》の暗で、相手の男の顔も見えなければ、着ている物などは、猶《
なお》の事わかりませぬ。ただ、ふり離そうとする拍子に、手が向うの口髭《くちひげ》....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
のかげになっている書斎で、平静な読書|三昧《さんまい》にふけっていたが、それでも
なお、月に二、三度は、あの大川の水をながめにゆくことを忘れなかった。動くともなく....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
――」
谷村博士は指の間に短い巻煙草を挟んだまま、賢造の代りに返事をした。
「
なおあなたの御話を承る必要もあるものですから、――」
戸沢は博士に問われる通り....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
「あ」の字の旦那にはまことに、まことに面目《めんぼく》ありません。のこりの金はみ
なお前様のものにして下され。一人旅うき世をあとに半之丞。〔これは辞世《じせい》で....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
に転じると、沈んだ声でこう語り出した。
「その友だちと云うのは、三浦直樹《みうら
なおき》と云う男で、私《わたし》が仏蘭西《フランス》から帰って来る船の中で、偶然....
「影」より 著者:芥川竜之介
が断続した一枚の紙を吐き始めた。
「拝啓、貴下の夫人が貞操を守られざるは、この上
なおも申上ぐべき必要無き事と存じ候。されど貴下は溺愛の余り……」
今西の顔はこ....