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ぶら提灯
「ぶら提灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ぶら提灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
ん》たる酔歩に向かいて注意せり。渠《かれ》は編み物の手袋を嵌《は》めたる左の手に
ぶら提灯《ぢょうちん》を携えたり。片手は老人を導きつつ。 伯父さんと謂われたる....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
間を誤魔化そうとしたんだろう。それで世の中が無事息災で通って行かれりゃあ、闇夜に
ぶら提灯は要らねえ理窟だが、どうもそうばかりは行かねえ。さあ、恐れ入って真っ直ぐ....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
――とは思ったが、すっとすれ違おうとすると、まっ先に立った一人が、藤屋とあるぶら
ぶら提灯を千浪の顔へ突きつけて、 「いよう! べっぴん! や、磨いた、みがいた。....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
いようなのを、大急ぎで早く往って来な」 下女「はい/\」 と下女が有松屋と云う
ぶら提灯を提げて人力を雇いに往きますと、向うからがた/\帰り車と見えて引いて参る....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
来るから、アノ子供衆に乳でも呑まして緩くりしておいでなさい」 と台所へ立って、
ぶら提灯を提げて、福井町までは近い処でございますから出て往きました。すると秋の空....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から手をかけて戸を引きあけて中へ入って来ました。 「沢井」という字だけが見える手
ぶら提灯《ぢょうちん》をさげていましたが、 「それは、わたしが悪かったのよ、そん....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ばんどうまたたろう》を中《なか》にしてその門弟|三木蔵七蔵《みきぞうしちぞう》ら
ぶら提灯《ちょうちん》に路《みち》を照しつついづれも大きなる煙草入《たばこいれ》....
「深川の唄」より 著者:永井荷風
《そら》して時々はずれる後《うしろ》の綱をば引き直している。 麹町の三丁目で、
ぶら提灯《ぢょうちん》と大きな白木綿《しろもめん》の風呂敷包《ふろしきづつみ》を....