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「ぽち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ぽちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
た。しかも、これをつくるのは、カトリーナ・ヴァン・タッセルのやさしい、かわいい、ぽちぽちゃした手だ。 こんなふうに、いろいろな快い思いや、「甘い空想」に胸を....
黒百合」より 著者:泉鏡花
って来たじゃあないか、雨はどうだろうな。」 客の人柄を見て招の女、お倉という丸ぽちゃが、片襷で塗盆を手にして出ている。 「はい、大抵持ちましょうと存じます。そ....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
るりとやっぱり蝋を塗って、細工をしたんで。そら、燃えさしの処が上になってるから、ぽちぽち黒く、女鳴神ッて頭でさ。色は白いよ、凄いよ、お前さん、蝋だもの。 私あ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
姉さんをつけて寄越さないまでも、腕車というものがないのじゃあなかろう、可哀相に丸ぽちゃの色の白いのが、今の間にげっそり痩せて、目のふちを真蒼にしていらあ、震えて....
式部小路」より 著者:泉鏡花
で騒ぎが静まりゃ可いんですが、酔が廻ると火の玉め、どうだ一番相撲を取るか、と瘠ッぽちじゃありますがね、狂水が総身へ廻ると、小力が出ますんで、いきなりその箒の柄を....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
それから酒は罎詰のがあったらもらいたい、なりたけいいのを。」 束髪に結った、丸ぽちゃなのが、 「はいはい。」 と柔順だっけ。 小用をたして帰ると、もの陰か....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
は、棟割長屋で、樋竹の相借家だ。 腹が空くと、電信の針がねに一座ずらりと出て、ぽちぽちぽちと中空高く順に並ぶ。中でも音頭取が、電柱の頂辺に一羽|留って、チイと....
星女郎」より 著者:泉鏡花
ざきざの緑の端に、のこのこと天窓を出した雲の峯の尖端が、あたかも空へ飛んで、幻にぽちぽち残った。牛頭に肖たとは愚か。 三造は悚然とした。 が、遁げ戻るでもな....
雪柳」より 著者:泉鏡花
人で自炊をして、古襦袢、ぼろまでを脱ぎ、木綿の帯を半分に裂いて屑屋に売って、ぽんぽち米を一升炊きした、その時分はそれほど懇意だったのですが。――また大食いな男で....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
に洗濯をしている。うっすら明るい梅の下に真白い顔の女が二つの白い手を動かしつつ、ぽちぽちゃ水の音をさせて洗い物をしているのである。盛りを過ぎた梅の花も、かおり....
錦紗」より 著者:犬田卯
人がよんでいる方位師のところへ行って見てもらった。と、この天神ひげを生やした痩せぽちの老人は、まず筮竹をがらがらとやって算木をならべ、それと易経とを見くらべなが....
怪塔王」より 著者:海野十三
じさんのお尻ですから挟まれて痛いのもむりありません。こんなことなら、もっと痩せっぽちに生まれてくればよかったと思いましたがもう間にあいません。 おどろいたのは....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
いと思っている養女のお志万と、この三人だけの水入らずの夕餉だった。 お志万は丸ぽちゃの色白の娘で和服好み、襟元はかたくしめているが、奥から覗く赤い半襟がよく似....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
袂の中から出てきました」 第二の犠牲者二ツ木兼子は二十歳あまりの和服すがたの丸ぽちゃ美人だった。 「弾丸は、この窓から、とんで入ったらしいです」 「地点はどう....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
よ。垂直に掘ってある穴だ、井戸かと思って、ぼくは中へ石を落としてみた。ところが、ぽちゃんともどぶんとも音がしない。だから井戸ではなくて、水のないから井戸だと分っ....