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ぽんぽん
「ぽんぽん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ぽんぽんの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
は「潜り」の少年たちの為に何枚かの銅貨を投げてやった。少年たちは銅貨の落ちる度に
ぽんぽん海の中へ跳《おど》りこんだ。しかし一人|海女《あま》だけは崖の下に焚《た....
「星座」より 著者:有島武郎
た。清逸が横になると、まめまめしく寝床をまわり歩いて、清逸の身体に添うて掛蒲団を
ぽんぽんと敲《たた》きつけてくれた。
清逸は一昨日ここに帰ってきてから割合によ....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
常磐津か何かのもんくだっけ。お雛様を飾った時、……五人|囃子を、毬にくッつけて、
ぽんぽんぽん、ころん、くるくるなんだもの。 ところがね、真夜中さ。いいえ、二人....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
に寝てもいられず部屋を出た。一晩のうちにも痩せが目につくようである。父は奥座敷で
ぽんぽん煙草を吸って母と話をしている。おとよは気が引けるわけもないけれども、今日....
「錦紗」より 著者:犬田卯
どきどき、どきどきと一層早く打ちはじめた。たしかに家を出るとき固くそこへ挟んで、
ぽんぽんと二度もその上を叩いたのだった。彼女はさらにふかく手を差入れ、同時に横の....
「競馬」より 著者:犬田卯
がやいているのを眺めると、気が大きくなってしまった。この日の競馬を知らせる煙火が
ぽんぽんと世間の不景気なんか大空の彼方へ吹っ飛ばしてしまいそうにコバルト色の朝空....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ニュースとして放送した。 サイレンが鳴りだした。 花火が、まっくらな夜空に、
ぽんぽんと裂け鳴った。 号外売りの少年が、大声で街路をどなっていく。 「たいへ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ち、早く持場につかんか。さあ出発だぞ」 3 怪塔王が、いつもの調子で
ぽんぽんどなるので、これをきいていた黒人三人は、さっきまで二人の怪塔王をみていた....
「恐竜島」より 著者:海野十三
。仲間の恐竜も目をさまして、びっくり半分、さわぎだした。そこへモレロがピストルを
ぽんぽんとぶっ放したものだから、さわぎは大きくなった。恐竜は、嵐のような息をはい....
「金属人間」より 著者:海野十三
すぎない」 検事は、いまいましそうに、エンピツのおしりで前にひろげてある書類を
ぽんぽんとたたく。 金属Qとは? それは本篇のはじめにご紹介したが、針目博士の....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
と博士は上機嫌でいって「もっと面白いものあります。いま、手を叩きます」と、博士は
ぽんぽんと叩いた。 すると、ういういういと鳴き声をたてながら、カーテンの蔭から....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
尉が叫ぶと、もう一人の技士が、配電盤上のタイプライターのキイのように並んだ釦を、
ぽんぽんぽんと叩いた。とたんに、人造人間は、一せいに右へ向いた。生きている軍隊よ....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
そういって金博士は、まるで箱師がトランクを開くような鮮かな速さで三つのトランクを
ぽんぽんぽんと開いてみせた。 「さあ見てくれ」 云い出したからには、事務長、勢....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
た。 はじめのころはソ連機などがうるさく攻めてきたものだが、空魔艦はそいつらを
ぽんぽん射おとしてしまったので、それ以来おそれをなしてやって来ない。北極の空は空....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
イの神は、原地人の女の顔を見つめながら、両腕を前にぬっとつきだした。次に両腕を、
ぽんぽんとたたいて、なんのかわりもないことをしめした。それから両腕をさかんにふり....