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「ま西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ま西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
のである。 イネ帝国の再建、そして太青洋の制覇は、もう目前に追っているのだ。いま西方アカグマ国イネ州の首都オハン市は、炎々たる火災と轟々たる爆発に襲われ大混乱....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
すよ」 帆村は何も応えなかったが、先に園長令嬢のトシ子と語ったときのことと、いま西郷副園長が冗談に紛らせて云ったこととを併せて頭脳の中で整理していた。この上は....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
釈としての「いき」の研究は、「いき」の民族的特殊性を明らかにするに当って、たまたま西洋芸術の形式のうちにも「いき」が存在するというような発見によって惑わされては....
歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
肥った己が身を持て余していると見えて、真岡木綿の浴衣に、細帯をだらしなく締めたまま西瓜をならべたような乳房もあらわに、ところ狭きまで長々と寝そべっている姿が、歌....
春泥」より 著者:久保田万太郎
お前さん……」 格子をあけてうちへ入るなりいきなりかれはおますにいわれた。「いま西崎をみせにやろうと思ってたところじゃァありませんか。」 「どうして?」 「ど....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
たが、優勝侯補筆頭の桐生工高を破って甲子園へ出場したのが水戸商高で、その遊撃がいま西鉄の新人豊田であった。 昔から高校野球は巨人ばやりで、やたらに図体の大きい....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
彌の室は、新築した大きな別館の二階で、階段を降りて廊下を左へ曲がり、廊下はそのまま西川渓流の橋となっていて、橋が尽きるとまた左へ曲がり、暗い廊下が尽きたところの....
みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
いずれの地で、『みやこ鳥』の名が起こったか分からないのである。 言問団子は、いま西洋料理屋になってしまった。団子は、申し訳ばかりに店の片隅にならべられて昔を偲....
雪の宿り」より 著者:神西清
のでございました。松王様が家督をおすべり遊ばした後は、やはり伊勢殿のお差図で、いま西の陣一方の旗がしら、左兵衛佐殿(斯波|義廉)が渋川家より入って嗣がれましたが....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
広島上空をよこぎるその大群は、何らこの街に投弾することがなかったばかりか、たまたま西練兵場の高射砲は中型一機を射落したのであった。「広島は防げるでしょうね」と電....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
当分、見合わせてください」 「それは命令なの?」 「いや忠告です……それから、いま西荻窪と言ったが、あそこの離屋へ帰るのも、やめていただきましょう」 足もとの....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
る漢儒者のごときこれなり。ただ儒者のみならず、洋学者といえどもこの弊を免れず。いま西洋日新の学に志し、あるいは経済書を読み、あるいは修身論を講じ、あるいは理学、....
千世子」より 著者:宮本百合子
てじきにねてしまった。 翌朝夜が早かったんで五時頃に起きた。又例の寝間着のまんま西洋間に行って火にあたりながら歌を読んで居た。 七時頃っから千世子は本をしま....
食道楽」より 著者:村井弦斎
目の隅が少し白くなって中ほどは紅《あか》く柔いのがちょうどいい。この料理はこのまま西洋皿へ盛って西洋料理の中へ出せるよ。先ず鮪のライスカレーさね。家へ帰ったら今....
源氏物語」より 著者:紫式部
であるから、どんなに寂しく思っていることであろうと、中の君がお気にかかってそのまま西の対へおいでになった。まだ夜のまま繕われていない夫人の顔が非常に美しく心を惹....