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み
「み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
大提灯《おおじょうちん》。提灯は次第に上へあがり、雑沓《ざっとう》した仲店《なか
みせ》を見渡すようになる。ただし大提灯の下部だけは消え失せない。門の前に飛びかう....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
つ》で、相手になった侍を六人まで突き倒した。その仕合には、越中守《えっちゅうのか
み》綱利《つなとし》自身も、老職一同と共に臨んでいたが、余り甚太夫の槍が見事なの....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
一人の亜米利加人と何か頻に話し合っていました。 「実は今度もお婆さんに、占いを頼
みに来たのだがね、――」 亜米利加人はそう言いながら、新しい巻煙草へ火をつけま....
「狂女」より 著者:秋田滋
に、すぐまたその家を襲いたがるものらしい。 年わかい女は、可哀そうに、その悲し
みに打ちのめされて、どッと床に臥就いてしまい、六週間と云うものは譫言ばかり云いつ....
「墓」より 著者:秋田滋
がけたたましく吠えだしたので、その声に夢を破られた。 すぐに寐床を降りていって
みると、どうやら小屋のまわりをルンペンか何かが徘徊してでもいるらしく、犬は、夢中....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
新聞をひろげて
みて次のような三面記事が出ていない日はほとんどあるまい。 水曜日から木曜日にか....
「初雪」より 著者:秋田滋
出て来た。ちょっと立ちどまって散歩をしている人たちを眺めていたが、やがて微かな笑
みを洩すと、いかにも大儀そうに、海のほうに向けて据えてある空いたベンチのところま....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
べる者なし」と校長に語られたりと。予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるの
みならず、新潟県下第一の俊傑なりしか、この県下に第一ならば全国の英雄が集まる東京....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
あることが必要であると同時に多少文才のあることを要する。悲しいかな、著者は自ら顧
みて、決してこの二つの条件を備えておるとは思わない。ただ最初の試
みをするの
みであ....
「寡婦」より 著者:秋田滋
あらまし葉をふるいつくした森は、浴室のようにじめじめしていた。一たび森へ足を踏
みいれて、雨のつぶてに打たれた大木のしたにいると、黴くさい匂いや、降った雨水、び....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
そこは心地よいまどろ
みの国。 夢は半ばとじた眼の前にゆれ、 きらめく楼閣は流れる雲間にうかび、 雲は....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
師の一座がこの村へ流れて来て、役場のまえの空地に小屋をかけた。 軽業師の一行を
みたジャンは、こっそり家を脱けだした。父親は足を棒のようにして息子の行方をさんざ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
。 六月二十五日―― 生きものが、彼方にいて、生き、歩き、走っていると考えて
みる。……生きもの? 生きものとはなんであろう。そのもの自体の中に運動の原動力と....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
た次兵衛が、纔に温まった懐をおさえて、九州の青年の多くが、その青雲を志し成功を夢
みて、奔流する水道を、白波たつ波頭を蹴散らし蹴散らし、いささかのセンチを目に浮べ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
流れて、その河には、秋になると、岩名や山魚が沢山に泳いでいました。村の人たちは、
みんな楽しそうに、元気で働いていました。 伊作、多助、太郎右衛門の三人は、ある....