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むかむか
「むかむか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
むかむかの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
きれに、すえたような臭いでしょう。むしりたい、切って取りたい、削りたい、身体中が
むかむかして、しっきりなしに吐くんです。 無理やりに服まされました、何の薬のせ....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
一つ彼へ吹っかけ、例によってお愛想に低く啼いて、眼をうるませるのを見ると、儀作の
むかむかしていた胸は少しく鎮静した。 厩の前には、すでに油をくれて、挽き出すば....
「瘤」より 著者:犬田卯
っても、もうこれで決ったようなもんだっぺ……」 「へえ……」と田辺は眼を剥いた。
むかむかと横腹のところがもり上った。 そこへ自分と同じくこんど上った新米議員の....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
争する必要もないが、吉弥が女優になりたいなどは真ッかなうそだと合点した。急に胸が
むかむかとして来ずにはいられなかった。その様子がかの女には見えたかも知れないが、....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
スイッチをぽつんと右へひねった。 すると急に頭がじいんと痛くなった。そして胸が
むかむかしてきた。これはいかんと思って、ポケットから手巾を出そうとすると、これは....
「海底大陸」より 著者:海野十三
沈めていくようすだ。 このようすを見るより、ラスキン大尉はじめ偵察機の乗組員は
むかむかとしてきた。英国海軍の厳然たる命令をあざ笑うにひとしい怪物のずうずうしい....
「海底都市」より 著者:海野十三
事があっては困ると思ったからだ」 劣等な人類――とは、何事であるかと、僕は少々
むかむかしたが、それはおさえた。誰が気が変になんかなるものか。 「御念《ごねん》....
「火星兵団」より 著者:海野十三
千二は、鉄管からはい出した。とたんに、なにかの毒気にあたったかのように、胸が
むかむかして来た。
「あっ、苦しい」
彼は、また鉄管の中に、はいこんだ。すると....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
のだった。 (JOAKが、葬送曲をやっているのだろうか、物好きな!) 弦三は、
むかむかとして、脚の痛みも忘れ壊れた窓の中へ、もぐり込んだ。 入って来た人の気....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
ざる敵“慣性”だなと悟った。 機が地上に下りると、僕は急に胸先がわるくなって、
むかむかしてきた。生唾が、だらだらと出てきた。全身には、びっしょり汗をかいていた....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
いのだ」 「船長。それはわかっていますが、でもこの子供のいうことをきいていると、
むかむかしてきてたまりません」 正太は、もっといいたかったが、船長がいったとお....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
まことに人を莫迦にした泥坊の仕打でございまするな。手前如きでさえ、この画を見ると
むかむかとしてまいります。ああ。気持が悪い。なんという侮蔑、なんという愚弄、いや....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
をしていたからであろう。 「は、どうも気持がへんです」 「気持がへんだって。胸が
むかむかしてきたのかね」 「いえ、そうではありませんです。この宇宙服の重さが急に....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
あ、たまらない臭だな」 と、衛兵長は、まっ先に顔をしかめた。 「なんだね、この
むかむかする臭は」 「缶詰がくさったらしいんです。捨てろという命令が出ないので、....
「地球要塞」より 著者:海野十三
するようなものではないか。つまり自分の悪口をいっているわけだからねえ」 私は、
むかむかして、こっぴどく大使をやっつけたつもりだった。 しかし、X大使は、無遠....