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「もく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

もくの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
きらめたであろう。ところが、彼は生まれつき至って柔軟で忍耐づよかった。彼は形も心もくまやなぎのようだった。屈するかと見えても強靭であり、曲っても決して折れず、ほ....
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
23 吊《つ》り鐘《がね》だけ見える鐘楼《しゅろう》の内部。撞木《しゅもく》は誰かの手に綱を引かれ、徐《おもむ》ろに鐘を鳴らしはじめる。一度、二度、三....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
太夫とは別々に、毎日府内をさまよって歩いた。物慣れた甚太夫は破れ扇に鳥目《ちょうもく》を貰いながら、根気よく盛り場を窺《うかが》いまわって、さらに倦《う》む気色....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
》のと悪口《あっこう》を申して居《お》るようでございます。岡林杢之助《おかばやしもくのすけ》殿なども、昨年切腹こそ致されたが、やはり親類縁者が申し合せて、詰腹《....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
いや、ただ夫は達雄の来た時に冷かに訪問を謝絶《しゃぜつ》するのです。達雄は黙然《もくねん》と唇《くちびる》を噛んだまま、ピアノばかり見つめている。妙子は戸の外に....
英雄の器」より 著者:芥川竜之介
んでも、烏江を渡るです。そうして捲土重来《けんどちょうらい》するです。面目《めんもく》なぞをかまっている場合じゃありません。」 「すると、英雄の器と云うのは、勘....
大川の水」より 著者:芥川竜之介
》の昔は知らず、遠くは多くの江戸|浄瑠璃《じょうるり》作者、近くは河竹|黙阿弥《もくあみ》翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音とともに、その殺し場のシュチ....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
断《ことわ》っている。按《あん》ずるに無条件の美人を認めるのは近代人の面目《めんもく》に関《かかわ》るらしい。だから保吉もこのお嬢さんに「しかし」と云う条件を加....
おしの」より 著者:芥川竜之介
していることは直《ただち》にそれと察せられたらしい。女は神父を眺めたまま、黙然《もくねん》とそこに佇《たたず》んでいる。 堂内は不相変《あいかわらず》ひっそり....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
―そう云う消息《しょうそく》に通じている洋一は、わざと長火鉢には遠い所に、黙然《もくねん》と新聞をひろげたまま、さっき田村《たむら》に誘われた明治座の広告を眺め....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
えるような心もちがします。三浦は子供のような喜ばしさで、彼の日常生活の細目《さいもく》を根気よく書いてよこしました。今年は朝顔の培養《ばいよう》に失敗した事、上....
」より 著者:芥川竜之介
。」 受話器を置いた陳彩《ちんさい》は、まるで放心したように、しばらくは黙然《もくねん》と坐っていた。が、やがて置き時計の針を見ると、半ば機械的にベルの鈕《ボ....
河童」より 著者:芥川竜之介
と思うと、たちまち濛々《もうもう》とした霧の中に隠れてしまうのです。そのうちに足もくたびれてくれば、腹もだんだん減りはじめる、――おまけに霧にぬれ透《とお》った....
カルメン」より 著者:芥川竜之介
に詩人のダンチェンコと話していた。あの亜麻色《あまいろ》の髪の毛をした盲目《もうもく》詩人のダンチェンコとである。 「これもやっぱり時勢ですね。はるばる露西亜《....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
の膃肭獣《おっとせい》と云うやつは、牡《おす》が一匹いる所には、牝《めす》が百匹もくっついている。まあ人間にすると、牧野さんと云う所です。そう云えば顔も似ていま....