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もぐ
「もぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
もぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ないだりすると、感応作用は強いので、コイルにつないである電流計の磁針は、四、五回
もぐるぐると廻って、なお大きく振動した。 また電流計の代りに、小さい木炭の切れ....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
た。
「ええ、全くやり切れませんよ。何しろ沖へ泳いで行っちゃ、何度も海の底へ潜《
もぐ》るんですからね。」
「おまけに澪《みお》に流されたら、十中八九は助からない....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
× ×
それから四五日たった後《のち》、――ある霜曇《し
もぐも》りの朝だった。保吉は汽車を捉《とら》えるため、ある避暑地の町はずれを一生....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
ども僕は夢の中に或プウルを眺めていた。そこには又|男女の子供たちが何人も泳いだり
もぐったりしていた。僕はこのプウルを後ろに向うの松林へ歩いて行った。すると誰か後....
「百合」より 著者:芥川竜之介
るんだよ。この向うの麦畑の……」
金三はこう云いかけたなり、桑畑の畔《あぜ》へ
もぐりこんだ。桑畑の中生十文字《なかてじゅうもんじ》はもう縦横《たてよこ》に伸ば....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
。」と、嵩《かさ》にかかって云い放しました。すると婆はまた薄眼になって、厚い唇を
もぐもぐ動かしながら、「なれどもの、男に身を果された女はどうじゃ。まいてよ、女に....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
な祈願を受附けないばかりか、次第によれば神様に申上げて懲戒を下して戴きもします。
もぐりの流行神なら知らぬこと、苟くも正しい神として斯んな祈願に耳を傾けるものは絶....
「或る女」より 著者:有島武郎
に男が底の底まで見すかせるようだった。葉子はそれまで多くの男をかなり近くまで潜《
もぐ》り込ませて置いて、もう一歩という所で突っ放《ぱな》した。恋の始めにはいつで....
「或る女」より 著者:有島武郎
しれない。一時は全く金には弱り込んだ。しかしおれは早や世の中の底潮《そこしお》に
もぐり込んだ人間だと思うと度胸がすわってしまいおった。毒も皿《さら》も食ってくれ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
りなく思われる。 君はスケッチ帳を枕もとに引きよせて、垢じみた床の中にそのまま
もぐり込みながら、氷のような布団の冷たさがからだの温みで暖まるまで、まじまじと目....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
ぎ出しやがった。鬱ぐもおかしい、そう仰山なんじゃ無えが、何かこう頭の中で円い玉で
もぐるぐる廻して見て居る様な面付をして居やあがる。変だなと思ってる中に、一週間も....
「星座」より 著者:有島武郎
まで着ていた衣物を前から羽織って、ラムプを消すやいなや、ひどい響を立てて床の中に
もぐりこんだ。
純次はすぐ鼾《いびき》になっていた。
清逸の耳にはいつまでも....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
と、参事官はおもいました。しかしそのときふとおもいついて、参事官はテーブルの下に
もぐりこんで、そこから戸口の所まではい出そうとしました。そのとおりうまくやって、....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。するうちお日さまが、照りつけて来たので、ほてった顔をひやすために、たびたび水に
もぐらなくてはなりませんでした。水がよどんでちいさな入江になった所で、かわいい人....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
た。 昼のあいだ、太陽が情け容赦もなくすべての生物を焼き殺すので、蠍が石の下に
もぐり込んで気違いのようになって物を螫したがっている時にでも、ラザルスは太陽のひ....