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「ももんじ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ももんじの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三枚続」より 著者:泉鏡花
ね、争われねえもんです。 全体ちゃきちゃきの深川ッ女が、根岸くんだりへ行って、ももんじいに歌を習うなんて、そんな間違ったことはないんです。郷に入ったら郷に従え....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
きいようです。辻倉の若い者に訊いたら、ここのおかみさんを乗せて行った先は、本所のももんじい屋の近所の錺屋《かざりや》だそうですよ」 ゆく先が錺屋というので、彼....
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
のかね」 「浮気者にゃあ判らねえことさ」 「知らないよ。禿《はげ》あたま、畜生、ももんじい」と、お花は扇を投げつけて笑ったが、また急に子細らしく顔をしかめて舞台....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねえ、駒止橋《こまどめばし》の獣肉茶屋《けだものぢゃや》で一杯飲んで、帰りがけにももんじいやへ寄って、狐を一舟|括《くく》らせて、これから巣鴨の化物屋敷へ乗り込....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
売り払って、これがお寺の所得になり寒夜の般若湯《はんにゃとう》に化けたり獣肉鍋《ももんじゃなべ》に早変わりしたりする。そこはよくしたもので、各寺々にはそれぞれ湯....
海豹島」より 著者:久生十蘭
るからくやしかったらどいつでもやってきやがれとたんかをきりました。ひごろ皮剥の、ももんじいのと馬鹿にされとおしていたうらみもてつだって、みなのやつらを前において....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
よ。どうしたというんだい、こりゃア……」 麻布の豆狸というのはあるが、御山内にももんじいが出るという話はまだ聞かない。それにしても朝の五ツ半(九時)、変化《へ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、この変り者を待ち設けていたように風変りな店が控えていた。 木曾街道で有名な、ももんじ店である。隣から隣へつづいて半丁ばかりの両側は、みな、大熊、熊の胆、貂の....