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やり口
「やり口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
やり口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
るだろうといわれ、へえ出来まっせとこんどは自信のある声でいった。一月の間に板場の
やり口をちゃんと見覚えていたから、訳もなかった。腕をみとめて貰える機会だと、庖丁....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
関東煮屋の暖簾《のれん》をくぐって、味加減や銚子《ちょうし》の中身の工合、商売の
やり口などを調べた。関東煮屋をやると聴いて種吉は、「海老《えび》でも烏賊《いか》....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
こういうふうな論法で、茶人たちは生花の法を定めたのである。 わが茶や花の宗匠の
やり口を知っている人はだれでも、彼らが宗教的の尊敬をもって花を見る事に気がついた....
「わが町」より 著者:織田作之助
め、行き当りばったりに関東煮屋の暖簾をくぐって、味加減や銚子の中身の工合、商売の
やり口を覚えた。 そして、お互いの名を一字ずつ取って「蝶柳」と屋号をつけ、いよ....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
のどくな婦人はどうしたな?」 「らくに暮していますわ。」 「そうか、おかあさんの
やり口は、いつも貧乏な人たちを恵んだおじいさんの
やり口とおなじだ。いつか天気のい....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
龍は所用あって今日は座席には来ていなかった。 「宗匠、何んと思われるな、紅縮緬の
やり口を?」一蝶は其角に話しかけた。 「それがさ、実に面白いではないか。白縮緬に....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
。 鴉片戦争も酣となった。清廷の譎詐と偽瞞とは、云う迄もなくよくないが、英国の
やり口もよくないよ。 いや英国の
やり口の方が、遥かにもっとよくないのだ。 何....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
畳水練、道場ばかりで試合をし、真に人間を殺したことのない、貴様如き惰弱の武士の、
やり口といえば先ずそうだ。……そこで拙者はどうするか? ナーニそのつど逆を取り、....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
有名人を攻撃するという、いわば相手の武器をとって、これを逆用するにも似た、そんな
やり口を見て、おれは、さすがに考えやがったと思ったが、しかし、その攻撃文に「国士....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
、夫婦の習慣と女の安全燈を利用して、炭塵に点火したんです。あれは実際陰険きわまる
やり口ですよ。ああして置けば、あとで監督局の調査があった時にも、発火の責任は、自....
「城」より 著者:カフカフランツ
であっても、また、わたしを知っている人びとにとってはその手紙を無言のままさし出す
やり口が――というのは、弟は上の城では口をきこうとしなかったのです――腹立たしい....
「審判」より 著者:カフカフランツ
うに。弁護士はこの場に居合す者をほとんど侮辱しているのだった。それゆえ、弁護士の
やり口というのは、幸いにもKはたいして長いあいだそれの思いどおりにならなくてもす....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
い! 」 壇上の松島遊廓君は号外を見るなり一層怒り出した。 「これはみな市長の
やり口である。彼が労働者を煽動し、新聞記者を煽動し、大阪市を撹乱していることはこ....
「放浪」より 著者:織田作之助
るだろうといわれ、へえ出来まっせとこんどは自信のある声でいった。一月の間に板場の
やり口をちゃんと見覚えていたから、訳もなかった。腕をみとめて貰える機会だと、庖丁....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
んなことが、ある程度通るほど、当時の石炭屋の商売にはいまからみればずいぶんひどい
やり口がはびこっていた。私は二十歳、そろそろ色ざんげの材料もつくる年ごろにはなっ....